INDY CAR

●インディ・カー・シリーズ第3戦セント・ピーターズバーグ【初日】フォト&レポート

<US-RACING>

画像

この日、午前、午後とトップタイムを記録したカストロネベス。総合でもトップとなり、ストリート・コースに強いことをアピールした。2位にフランキッティ、3位にカナーンと元チャンプ・カーのドライバーたちがトップ3を占める。カストロネベスはCART時代に初優勝したのがデトロイトのストリートで、その時からおなじみのフェンス登りが始まった。1月のテストでは4位と出遅れていたが、本番ではしっかりとトップをマーク。タイヤのラバーが乗ってコンディションが良くなる明日は、さらにタイムが上げてくるだろう。4番手には2003年からチャンプ・カーのウォーカー・レーシングで走っていたマニングで、このコースの数少ない経験者。5番手はヨーロッパF3000を走っていたメイラが入っている。

画像

ストリート・コースでのレースを待ち望んでいた松浦は、午前のプラクティスで10番手。午後には8番手にポジションアップし、総合でも8番手と初日から手応えのあるタイムを刻んだ。「これまで走行してきたマカオやモナコはもっと厳しいコーナーが多く、その点では、このコースは走りやすいです」と松浦はこれまでのストリート・コースの経験と比較しながら、アメリカで初めてのストリート・コースの印象を話した。「自分的には、タイムアタックしようとしたときにコーションが発生してしまい、残念な結果になってしまいました。そのときのタイムアタックが成功していれば4番手にはなれたんじゃないかと思っています」と話した。明日の予選では上位6台に入り、最終予選での活躍を期待したい。

画像

IRL初のストリート・コースの開催地となったセント・ピーターズバーグは、2003年にチャンプ・カーが開催されたときと、全く同じコース・レイアウトだった。ストリート・コースのレースを経験してきたドライバー、チームにとっては有利となるが、生粋のIRLチームであるA.J.フォイト・エンタープライズやドレイヤー&レインボールド・レーシング、新興チームのビジョン・レーシングなどにとっては、厳しい週末となった。チームにとって初めてのストリート・コースのレースで、2002年のアトランティック時代を最後にストリート・コースでのレースから遠ざかっていた安川も状況は厳しく、午前のプラクティスではターン13でスピンを喫し、タイヤウォールに接触してしまう。このときのダメージを午後のプラクティスまで修復できずに、セッションを見送ることになった。結局この日は午前のセッションで記録したタイムで、総合18番手に終わる。

画像

インフィニティ・プロ・シリーズにマルコ・アンドレッティがデビューすることになり、ピットにはおじいちゃんのマリオ、父親のマイケルと久しぶりに3世代がレース・トラックに揃った。1994年にマリオがCARTから引退するまで、マリオとマイケルは親子で同じレースに参戦していたのだが、もうこのようなことが実現することはないかもしれない。引退後のマリオはマイケルのピットでいつもレースを見守り、まだ小さかったマルコはマリオの隣にいることが多かった。マイケルもあと3年現役を長く続けたら、マルコと一緒に走れたかもしれない。今日の結果は第1、第2プラクティスとも3位に終わった。