アメリカ独立記念日の7月4日(日)、IRLインディカー・シリーズ第7戦の決勝レースがアメリカ中部カンサス州カンサスシティのカンサス・スピードウェイで行われた。
IRL第7戦 三つ巴のバトルでH.カストロネベス猛追及ばず7位
高木虎之介はスタート直後に不運の接触 機運回復に期待
▽2004年7月5日
アメリカ独立記念日の7月4日(日)、IRLインディカー・シリーズ第7戦の決勝レースがアメリカ中部カンサス州カンサスシティのカンサス・スピードウェイで行われた。前夜にスピードウェイ周辺を濡らした雨は朝にはあがり、決勝レースがスタートする正午前には青空が広がって、気温も30度近くまで上昇。ほぼ満員に埋まった8万席余りのスタンド席には、独立記念日を祝うアメリカ国旗が人文字で鮮やかに描かれる中、1周1.5マイルのオーバルコースを200周する300マイルのレースが幕を開けた。決勝レースは、前日の予選で4番手と6番手グリッドを獲得したチーム・ペンスキーの2台が序盤からライバル勢と激しく首位争いを展開。前戦リッチモンドとはうって変わりイエローコーションがほとんど出ないレースで、トヨタ、ホンダ、シボレーの各エンジン搭載チームが三つ巴のバトルを繰り広げた。しかし、トヨタ勢をリードしたH.カストロネベスは激しい追撃も実らず、7位でフィニッシュ。一方、前日の公式練習から終始マシンのセットアップに苦しんだ高木虎之介は、スタート直後に起こった接触に巻き込まれ、惜しくも、戦わずして戦列を去った。
H.カストロネベス(チーム・ペンスキー)のコメント:
カンサス・スピードウェイでのレースは、毎年暑さにより厳しい展開になるが、今年も非常にハードなレースだった。まだ1度もここで優勝を飾ったことがないので全力を尽くしたのだが、我々にとっては残念な結果となってしまった。毎戦、懸命に働いてくれているチームスタッフの努力に報いるためにも、次戦以降は何とか巻き返したい。
高木虎之介(モー・ナン・レーシング)のコメント:
今週末は、スピードがまったく伸びず苦しんだ。1周1.5マイルのこのコースは常にアクセル全開なのだが、それでもライバル勢にまったく付いて行けなかった。さらに、決勝レースではスタート直後にいきなりS.シャープが進路直前にスピンをしてきたため、避けようがなくどうすることも出来ずにぶつかってしまった。散々なレースとなってしまったが、まずは、セットアップを対策し、スピード不足を何とか解決しないと今後の戦いは苦しい。チームと善処策を講じる。
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