先週の月曜日、元F1チーム・オーナーのポール・ストッダートがCTEレーシング‐HVMを買収し、ミナルディ・チームUSAとしてチャンプ・カーに参戦することを発表しました。ミナルディといえば、言わずと知れたF1チーム。1985年から2005年までのながきに渡ってF1に参戦し、ストッダートはその最後の5年間、チームを率いました。一時はフェラーリ・エンジンを搭載して上位に顔を出すこともありましたが、後年は慢性的な資金難でテールエンダーに甘んじることがほとんど。しかし、昔ながらの和気藹々としたチームの雰囲気は現代F1のチームではとてもめずらしく、お金がないながらも情熱を持って2台のマシンをグリッドに並べる様はファンからとても愛され、F1で最も愛されたチームの一つといってもいいでしょね。
そんな僕もミナルディ・ファンの一人で、チームウェアやミニカーを集めたりしていました。今回、フォーミュラ・カー・レースのトップ・カテゴリーにミナルディの名が戻ってくることをとてもうれしく思います。F1ではポール・ポジションや優勝とは無縁のチームでしたが、是非、来シーズンはチャンプ・カーでミナルディ旋風を起こしてほしいと思っています。
さて、今週の本題です。前回は下地処理まで行いましたので、今回は一度パーツを組み立てていきます。これは仮組といってガレージキット製作ではかなり重要な作業です。ガレージキットはプラモデルと違って、パーツが合わなかったり、いざ組み立ててもバランスが悪かったりすることがありますので、塗装前に全体のバランスを整えておく必要があります。また、ここで組み立て手順も確認します。
まずはピンバイスを用いて取り付けるパーツの接続部分に穴を開けていきます。これも自分でやらなくてはいけないんですね。写真を撮り忘れたので、画像のマシンが違うもので恐縮ですが、普通は薄っすらとガイドの穴がついています。これに沿って開けていくのが無難ですが、このガイドがずれているなんてこともありますので、確認は怠らないでください。
穴を開けたらパーツを取り付けていきます。この仮組はごく少量の瞬間接着剤を用いて行います。瞬間接着剤は縦方向の引っ張る力に弱いので、仮組が終わったあとにパーツを簡単に取りはずすことができます。あくまで仮組なので、くれぐれも付けすぎには注意してください。接着面積が多いとパーツが取れなくなる恐れがあります。
マシンの下にプラ板やプラ棒をかまして車高を設定し、パーツを組み立てます。フロント・サスペンションはすんなりいきましたが、リア・サスペンションのプッシュロッドがちょっと問題。長さが違っていましたので、所定の位置に収まるよう調整します。画像でお分かりの通り、こんなに違っていました。
サスペンションが組みあがったところです。なかなかいい具合ではないでしょうか。前回、レイナードを製作したときよりは確実に良くなっています。同じようにウイング関係も組み立てていき、全体のバランスをみます。この作業だけで多くの時間を費やしますが、仕上がりに直結するので怠ることはできません。
つづく。