ミド−オハイオが終わり、再びレースのない週末がやってきたと思っていたら日本はあれなんですね、ちょうどお盆の週末なんですね。ホームページで閲覧する旬なニュースによると帰省ラッシュや休暇を国外で楽しむ出国ラッシュが始まっていると書いてありました。
アメリカに居るとサマーシーズンのなんでもない週末なんですけど、ところ違えばなんとやらです。レースがないからと日本に一時帰国することもできますが、この時期はそういった意味でチケットの値段がびっくりするくらい高いのでね、そこまでして帰らなくてもいいか、といった具合になります。
ただただ日本の夏を懐かしむことになりますが、徐々にその記憶も薄れてきていて、そういえば“お盆”って何んだったっけ？ って考えていたら「木で作られた丸い直径30センチくらいのトレーみたいなものにお茶のセットを乗せていっぺんに運べる便利な道具でしょ？」とか、「懐かしい名前だね、けっこう前の漫才ブームで活躍した漫才コンビの大きいボンボンのほうでしょ？」（ちなみに相方は小さいボンボン、ふたり合わせて“おぼんこぼん”）ってな感じの連想になりましたよ。
うまく思い出せない、いや、“おぼん”でうまいこと書きたかっただけなんでしょうけど、そうでもないのでね、今後は気をつけたいと思いますが、いつかは本当の“お盆”を確認するため、この時期に一時帰国したいなぁと思っています。はい。
さてさて、くだらないこといってないでまだ僕の記憶が鮮明なうちに、ブラジル旅情をお伝えしていきたいと思いますよ。
−鳥居、プロポリス発見。ブラジル移民資料館は発見するも拝見できず、残念−
無事、リベルダージへと戻ってくることに成功した僕らは、とりあえず、次の目的地に向かって歩き出しました。サン・ベントから戻ってくる間にどこへ行こうか話し合った結果、鳥居を確認しにいこうということになったのです。
地図を探しに行った書店、太陽堂の親切なおばさんに「鳥居がなかったんだけど、どこにあるか知っていますか？」と、サン・ベント聖堂に行く前に尋ねたんですけど、どうやら僕らがこの街に来た時、タクシーから降りてこの書店に向かって歩いてきた道にあったようなことを言っていたのです。
それじゃ、お土産を探しに行きつつ最初に来た道を戻っているうちにあるんじゃね？ と思って進んでいくと何の苦労もなく、実際、この街に到着したときはこの鳥居の下を通過して書店の方へと向かって行ったにも関わらず、本当にこれに気付かなかったのか？ てな感じで鳥居を発見しました。それは日本庭園のすぐ近く、大阪橋を渡ったところにありました。
この鳥居、ブラジルの観光パンフレットにも東洋人街のシンボルとしてよく掲載されています。そういった観光ガイド的なものに載っているものを実際に見たときのちょっとした喜びを感じつつ、せっかくだからと記念撮影。なんかこうやってみると日本の裏側の国、ブラジルに居るような感じがしないのは気のせいでしょうか。
ともあれ、ひとつ満足し、次はお土産かとお店を探して歩いていると、道端で焼きトウモロコシを販売している露店というか屋台のようなものを発見。ブラジルでもこうやって焼きトウモロコシが食べられているんだなって思いつつ、香ばしい懐かしい香りがしたのですが、さっきお昼食べたばかりだからと匂いで満足。
ぼちぼちとロジャーがお目当てとしているプロポリスのお店を探していると、プロポリスが販売しているというのがとてもわかりやすい専門店を発見。店の入り口は“プロポリス専門店”と“ムラサン健康食品”という看板で囲まれていました。この写真だけを見たら日本にあるお店といってもわからないのではないでしょうか。でも、プロポリス専門店が日本にあるのかはわかりませんが。100パーセントとは言わないにしても、日本人観光客をターゲットにしたお店です。
店内に入ってみるとプロポリスに関するあらゆる商品が販売されていましたよ。ちなみにプロポリスとは何ぞや？ と思われた人は国立健康･栄養研究所のこちらをご覧ください。まあ、健康食品的なものなのでしょう。
子煩悩なロジャーは、どうやら子供達のためにプロポリスの何かを探していたようですが、それはこの専門店にはなく、結局は違うお店でいろいろとゲット。僕的にはリベルダージで何も買おうと思っていなかったのに、その違う健康食品店を物色しているうちに、ブラジル産コーヒー、チョコレートやプロポリスの入ったキャンディとロジャーよりもお土産を買ってしまいましたよ。
さあ、お土産も買ったし、それじゃ、次の目的地はどこにしようとマップとにらめっこしていたらブラジル移民資料館を発見。やはり、ブラジルにこんな大きな日系の街を築いた先人達の歴史、歩みを知りに行こうと向かったのですが、なんと月曜日は休館日。僕にも休肝日が必要ですが、なにもよりによって今日じゃなくてもなあってぼやきつつ、それじゃ、どうするべとレストランに入って何か飲みながら作戦を立てようじゃないかと、近くのお店に入ったのでした。
次回は両親が日本からブラジルに移住して、もう70年もこの街に住んでいるというタクシーの運転手さんが、ひょんなことからツアーガイドまでしてくれたお話をお伝えしようと思いますよ。