今回は新型インサイトのエコアシスト機能についてお伝えしますよ。このアシスト機能、大きく分けて「ECONモード」、「コーチング機能」、「ティーチング機能(採点機能、アドバイス機能)」があります。
まずは、昨年発売されたオデッセイにも搭載されている「ECONモード」について。このモードは「ECONスイッチ」をONにすると、エンジンの出力を制御し、スイッチがOFFのときよりもアイドリングのストップ時間を延長します。
また、減速時のIMA回生充電量を増加し、電気エネルギーの回収量を増やします。エアコンがONの場合は、外気温の条件によって燃費に有利な内気循環へと切り替え、風量の調整も自動的に行いますよ。エアコンの省エネ化ですな。
しかし、ECONモードを使用しても低燃費運転をしているのかということは、なかなかドライバー自身が把握できません。そこでその状況をリアルタイムで視覚的に感じるようにしたのが「コーチング機能」です。
これはドライバーが低燃費走行の運転を身につけることを目指す機能ですね。スピードが表示されるアンビエントメーターの色が変化することで、エコドライブをしているのかが判るんです。
燃費にいい理想的な運転状況だとエコの象徴カラーとなるグリーンに光り、急発進、急加速が多い運転をするとブルーになってしまいます。ちょっと悲しいですね。そうならないように意識するのが、マルチインフォメーション・ディスプレイに表示されているエコドライブバーです。
加速、減速の様子がバーで表示されますので、クリアゾーン内(エコドライブバーの左右グレー部分の間にある黒い範囲内)での運転に注意すればグリーンに光り続ける? 地球に優しい運転ができるわけです。
新型インサイトはこれまで説明したリアルタイムでの低燃費なエコドライブを体感できるだけじゃないんです。運転後にどれだけ低燃費運転ができたのかを採点してくれる「採点機能」もあるんですよ。
イグニッションをOFFにするとマルチインフォメーション・ディスプレイにある「ECOガイド」に「ECOスコア」が表示されます。この「ECOスコア」は運転していたときの状態(アクセル・ブレーキ操作、アイドリングストップ時間)を計算し、画面上に「リーフ(葉)」でスコアを表示するのです。このリーフの数が右に増えていけばエコ運転度が高く、今日のエコ運転はリーフ2枚半! ってな感じで認識できるわけですね。
しかもその下にはクルマを乗り始めてから現在までの累積スコア、生涯成績がリーフで表示されるのですよ。スコアを積み重ねることでそのステージが3段階にアップ。各ステージはこの累積スコアで決定し、画面下のリーフが成長していくのですが、1ドライビングサイクル(イグニッションONからOFFまで)でマイナス・スコアが続くと、ステージダウンすることもあるんですって。
イグニッションOFF時にステージアップ、ダウンがあるとECOスコアを表示する前に、特別なアップ、ダウンのアイコンが出現します。ダウンしていれば「しおれたリーフ」、アップしていれば「月桂樹のアイコン」が出るんですって。月桂樹が出たらうれしいですけど、しおれたリーフが出たときはかなり凹みそうですよ。
また、HDDインターナビシステムを装着していれば、ナビメニューの項目に“ECO情報”があり、エコ運転度採点の履歴や採点内容の詳細、また、燃費向上のアドバイスを表示してくれます。これが「アドバイス機能」ですね。
ECOアドバイスという項目からは「アイドリングストップの機能を活用して無用なアイドリングをなくしましょう」といった燃費向上のヒントを教えてもらったり、ECO評価詳細を調べると「安全で燃費にも良いスムーズなブレーキ操作ができています」といったアドバイスを教えてくれるのです。
他にもインターナビ・プレミアムクラブというパーソナル・ホームページを使ってティーチング機能を強化できます。更に詳しい運転評価、アドバイスをホームページ、携帯電話で確認することができるのです。しかもランキングに登録すればインサイト・オーナーの中で誰が一番低燃費なエコドライブをしているのか調べることができます。もちろん、自分でがんばって一番になることもできるんですよ。
http://www.premium-club.jp/
このようにドライバーが低燃費なエコドライブを実感し、しかもアドバイスやヒントを使ってエコドライブの上達する過程がわかる楽しさを備え持つインサイト。2回にわたっていろいろとお伝えしましたが、これまでのハイブリットカーというイメージを変えるクルマとして、日本はもちろん、世界中に広がっていくのではないでしょうか。
これだけインサイトのことをお伝えするとやはり乗りたくてしょうがないので、日本に居るうちに近くのディーラーへ試乗に行こうと思います。はい。