ALMSの取材をするようになってから、ぜひ一度、本家本元であるル・マン24時間に行ってみたいと思っていたのですが、とうとうその念願が叶い、先週末フランスはル・マンへと行ってきました。
今回はFrom US 改めFrom Franceです。というか、もうアメリカに帰ってきているのでやはりFrom USですね。ややこしいな。ともあれ、フランスに行って感じたことをお伝えしようかと思います。
ロサンゼルスから出発し、シカゴ経由でフランスに入ることになりました。日本からシカゴ経由でマイアミに行くのと同じくらいの距離感でしょうか。久しぶりの長時間フライトにちょっとげんなりしながらも、舌をかみそうな空港名となるシャルル・ド・ゴール空港に到着しました。
どこの国に行っても別に悪いことをしていないのにちょっと緊張するのは入国審査です。飛行機から降りて少しどきどきしながらイミグレーションに向かうと、その列にはそれほど多くの人は並んでいませんでした。しかもパスポートを見せて日本人だとわかると“こんにちは”といわれましたよ。
“ボンジュール”って言葉を用意していた僕としてはちょっと拍子抜けし、すかさず“こんにちは”って言うしかありませんでした。特に何を聞かれるでもなくパスポートに入国のハンコを押されて審査は終わりました。以前、フランスの南に位置するニースという街に行ったときもそれほど多くは聞かれなかった気がしますし、フランスは入国に関しては意外と緩いのかと思った次第です。まぁ、そんなものなのか、たまたまなのかわかりません。アメリカが厳しいから余計に心配するんですけど。
荷物も無事に僕と一緒のフライトに乗っており、ちゃんとピックアップできました。それからちょっと身を引き締めて空港の到着ロビーへと向かいました。なぜかというと知っている人が、パリの空港でスリにあったと聞いていたんですね。なんか突然体をぶつけられて、手元から離れたアタッシュケースを持っていかれたと。
警戒しながらまずはホテルに電話するために現地のお金をATMで引き出し、コーラを買って小銭を得ました。ユーロ高いなぁ〜なんて思いながら早速、シャトルバスで迎えに来てもらうようホテルに電話するとなにやら英語が話せない人だったみたいで、ちょっと話しだしたら電話を切られてしまいました。
迎えに来てもらわないとまだ午前10時30分くらいだというのに、アニキ達が到着する午後6時30分頃まで待つことになるし、スリに会う可能性も高まります。こりゃ参ったなと思い、とりあえず外で一服しながら考えた結果、やっぱり、もう一回電話してみるしかねぇべと再度電話してみました。
小銭もそれほどないし、次また切られたら厳しいなぁと思いながらコインを入れダイヤルします。電話にでた相手に再び「英語話せますか?」と聞くと、受話器の向こう側から流暢な英語が聞こえて一安心しました。
英語話せますかと聞いておいて、僕自身それほど達者じゃないのでなんだか矛盾しているなぁと思いましたが、シャトルバスが来るターミナルと待つ場所を確認できたのでそこまで移動しました。
空港内のモノレールにのってターミナル2へと移動していたら、なにやらフランス軍の軍人がライフル持って空港内を警戒していたんですね。しかもターミナル2に向かおうとする方向にいて通せん坊をしているのです。
案の定、僕もその軍人に通行を阻まれてしまいましたよ。シャトルバスが迎えに来ているのにいけなかったらしゃれにならんと、別の方向から通ろうとしたら他の軍人がこれまた駄目だというので「外に行きたいんだ」って、駄々をこねたらなんとか通してくれました。
そんなもんなのかと思いつつ、なんだか物騒だなと外ので待つこと20分。ホテル名が書いてあるシャトルバスというよりシャトルバンがやってきました。止まったところでホテル名を確認し、そのバンに身をゆだねました。
ホテルは空港から5〜10分ほど離れた場所にありました。ちょっとしたホテル街というか、ある意味アメリカで言う大きなショッピングモールのような感じのところですね。予約も確認され部屋へと入ろうとすると鍵はダイヤルロックになっていました。
番号を忘れたらアウトですが、鍵を持ち歩くよりはかさぶらないのでいいなぁと感心し、6桁の数字を入力して3人で泊まる予定の部屋のドアを開けて唖然としました。
その内容については次のコラムでお伝えしたいと思います。そう引っ張るほどでもないですけど、部屋にたどり着くまでが長くなってしまったので・・・・サリュー。