Hiroyuki Saito

フリーモント・ストリートでの路上パフォーマンス

せっかくラスベガスに来たのですから、やはりいろいろと探索してみたいですよね? というわけで、仕事を終わらせてコース内にあるフリーモント・ストリートに繰り出したのです。

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太陽が沈むと様々なネオンが街を照らし出し、やっとラスベガスらしい雰囲気をかもし出してきた午後8時くらいでしょうか。スリーモント・ストリートに入ると、必要以上に輝いているネオンが目に映ります。日常ではありえないその光景になんだかちょっとウキウキしていきますね。
キョロキョロしながらストリートを進むと、路の真ん中でなにやら人だかりができています。覗いてみるとその場で絵を描いて販売している人がいたんですね。ぱっとみはなんでもない光景ですが、人だかりができるには訳があります。

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その人の絵を描く方法には特徴があり、スプレーで大まかな色付けをしたあと、固めの画用紙を10センチ四方にちぎって、筆の変わりにラインを描くんですね。まぁ、それがどうしようもない絵ならこんなに人だかりはできません。そんな方法でこんな素敵な絵を描いているのってなくらい完成した絵は美しいのです。
しかも描きあがるまでどんな絵か想像ができないんですね。完成間近になってやっと判るような感じなので、見ている人は興味津々なわけですよ。

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思わず買ってしまう人がいるのにも頷けます。完成した絵はすでにSOLDになっていました。
固唾を飲んで見ていただけに、喉も渇いてきました。前々回お伝えしたメディアセンターの隣で行われていたマティーニ&ロッシ・ハッピーアワーで飲み損ねているだけに、ちょっとビールでも飲みたくなってきます。
早速、出店のバーのようなところでビールを頼みます。普通プラスチックコップなどにビールがはいってくるようなものですが、ちょっと面白い容器があるんですね。ラグビーボールの形状をしたプラスチック容器で、飲み方もジュースのようにストローで飲むわけです。ビールをストローで飲むっていうのも微妙ですが、そこは雰囲気とノリでごくごく飲むわけです。

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ちょっと泡がストローの挿入口から出ているところがお茶目です。でも、冷静に周りを見渡してみると、こんなので飲んでいる人、僕と数えるくらいしかいませんでしたけどね。

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レースの週末ということもあり、ちゃんとチャンプ・カーのマシンがカジノの店先に展示してありました。昨年、ネルソン・フィリップが運転していたマシンでしょうか。今年からシャシーが新しくなったため、昨年まで使われていたローラ製のマシンはもう、このような使い道しかないのでしょうね。このシャシー、個人的には見慣れていたし、デザインが気に入っていたので、それはそれでちょっと寂しい気もします。

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そうこうしているうちに、前回お伝えした巨大スクリーンの映像が始まりました。終了後、余韻を引きずりながら再び探索を始めると、今度はライブ演奏が始まったんです。今流行っているグループの曲をカバーしているようで、ぼちぼち観客も集まり、音楽にあわせて踊りだす人々もいましたよ。

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そして、フリーモント・ストリートの奥へと進むと、怪しいギフトショップの隣にさらに怪しい看板が見えてきました。そう、ジェントルマン・クラブです。ここで行われているショーはジェントルマンしか観られませんからね〜。ジェントルマンとしてまだまだ程遠い僕なので、後ろ髪引かれながら店の前を通過していきました・・・・。
フリーモント・ストリートの終点地には、なにやら球状の鉄柵が用意されていました。何が始まるのか集まった人々に混じっている僕も興味津々です。すると、おもむろに小さなモトクロス・バイクが鉄柵の中に入り、ぐるぐると回りだしたんですね!

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横回りしていたバイクは、遠心力を使って縦回りに移ります。昔テレビで見たことはあったのですが、ライブで観るのは初めてで、しかも最終的には3台のバイクが同時に回りだしたからビックリです。接触しないようにうまいことタイミングを合わせて走り回っているんです。ちょっとでもタイミングがずれたら大惨事ですが、そこはやはりその道のプロなわけで、無事に走り終えていました。
フリーモント・ストリート探索は、このショーで終了したのですが、なんとも充実した探索となりました。ひとつのストリートを歩くだけで、これだけのエンターテイメントが楽しめるのストリートはあまりないのではないでしょうか。
来年のラスベガス・グランプリ、レース以外にも楽しみが増えたのはいうまでもありません。そして僕も来年までにはなんとかジェントルマンになれるよう教養を深めたいところです。
最後に、ラスベガスに来てスロットもポーカーもしなかったのか? と、ギャンブル好きな人にいわれそうですが、正直にいうと20ドルだけスロットをしましたよ。儚い2分間でした・・・・残念。