Hiroyuki Saito

フロント・ウイングの差は大きい?

あっという間のアメリカ滞在でした。約1週間だったのですが、今、事務所で仕事していると、昨日まで本当にアメリカにいたのかな? って感覚に陥ります。はい。アメリカに行って来たことを自分の中で確認するためにも、フェニックスでのテストをちょっと振り返ってみたいと思います。
今年からエンジンがワンメイクとなり、マシン自体での違いは単純にシャシーだけとなります。今回は15台中11台がダラーラとなり、テストの結果を見てもパノス勢が不利なのは否めないですね。
シャシーの特性からいってパノス勢はショート・オーバルがあまり得意ではありません。その対策としてか、パノスユーザーのレイホールは、今回のテストで昨年ロード・コースに使用していたフロント・ウイングを試していました。

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ボディ側にある縦の翼短板がちょっとカーブしているのが特徴です。
一方、ダラーラ勢もアンドレッティ、ターゲットの2チームと松浦選手のマシンがロード・コース使用のフロント・ウイングを使用していました。

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こちらは2枚目のウイングに丸みがあって盛り上がってるのが特徴です。
今回ウエルドンがこのウイングで(このウイングが関係あるか定かではないですが、ペンスキーは使ってませんでした)見事トップ・タイムを記録しましたね。パノス勢に関してはシャープの9位が最高位でしたが、このウイングは使ってません。レイホールに関してはライスの12位が最高位です。結果としてはあまり効果がなかったのでしょうか?
昨年のショート・オーバルではどちらもこのような形状のウイングを使ってませんでした。今年はショート・オーバルがリッチモンドとミルウォーキーだけなので、昨年ロード・コースで使用したこのタイプのフロント・ウイングでいくのですかね?
今回は、計7チーム16名のドライバーがテストを行ったのですが、3月上旬のテストではもっと増えるといいですね。開幕戦にたった16台しかマシンがなかったら寂しすぎますから・・・・・・。