Hiroyuki Saito

Honda Racing THANKS DAY

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11月23日にツインリンクもてぎで行われたホンダ・レーシング・サンクス・デイの取材に行きました。今シーズン活躍したホンダ・モータースポーツの2輪、4輪のマシン、ライダー、ドライバーがツインリンクもてぎに集結し、来場したファンと共に各プログラムに参加していました。

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ライダー、ドライバーのトークショー、サイン会、そしてマシンのデモ走行が毎年行われているこのイベントに集まった観客はなんと2万7500人。お目当てのライダー、ドライバー、そしてマシンを観にきていたファンでメインのグランドスタンドはほぼ満員、パドックにも大勢の観客が集まりました。早朝に車で東京を出発したのですが、ツインリンクもてぎ周辺では渋滞が発生し、コース内に入るまで結構時間がかかりましたよ。
今年、2輪最高峰となるMotoGPで、ニッキー・ヘイデンがチャンピオンを獲得し、ホンダがライダー、コンストラクター、チームタイトルの三冠を達成しました。また、4輪ではスーパー・アグリ・F1チームがホンダ・エンジンを使用してF1に参戦。そしてホンダ・ワークスチームとして39年ぶりにホンダ・レーシングF1チームのジェンソン・バトンが初優勝を飾る快挙を達成しました。2輪、4輪で話題が多かっただけに今年も大勢のファンが集まったのでしょうね。

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オーバルコースやロード・コースを様々なホンダの2輪バイク、4輪マシンがデモンストレーション走行するホンダ・レーシング・スペシャルはやはり盛り上がりましたね。1989年に活躍したF1カー、マクラーレン・ホンダMP4/5をF1ドライバーの佐藤琢磨選手がドライブし、2輪ライダーの宮城光選手が1985年のロードレサーNSR500を操りコースを周回。大勢のファンは待っていましたとばかりに歓声を上げイベントがスタートしました。

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このプロローグではインディ・カー・ドライバーの松浦孝亮選手もF1カー、1984年のラルトRH-6-84をドライブしていましたね。インディ・カーを操る松浦選手を見慣れているだけに、ちょっと新鮮でした。

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その後、日本国内、そして海外で活躍した2輪とライダーが様々なデモンストレーションを行いました。トライアルでは、観客席から登場すると階段を絶妙なバランスで下り、メインコースに飛び降りるという技を披露。モトクロスはアイランドに設置したジャンプ台から助走をつけてジャンプし、メインコースに登場。意外性のある登場にファンも喜んでいたと思います。

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全日本ロードレースなどの紹介が終了し、MotoGPのマシンとライダーの登場です。今年活躍したRC211Vを操ったのはなんと1985年に250ccと500ccクラスで世界タイトルを同時に獲得したフレディ・スペンサーでした。80年代から2輪レースの好きな方だったら誰もが知っているアメリカン・ライダーですね。ちょっと恰幅がよくなってまさにアメリカンな感じになっているのは致し方ないですが、走行ではオーバル・コースをかっ飛ばし、メインストレートではウイリーをするなど、年齢を感じさせない走りでした。さすがですね。

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いよいよ4輪の走行です。はじめは来春販売予定のシビック・タイプR(プロトタイプ)を高橋国光監督、中嶋悟監督、そして鈴木亜久里代表が走行しました。その後はスーパーGTカー4台のNSX GTがロード・コースでデモンストレーション・レースを行い、終了後にF3を紹介。いよいよ松浦選手がドライブするインディ・カーの登場となりました。

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今回のマシンは早くもスーパー・アグリ・パンサー・レーシングが用意しました。マシンのカラーリングは変わらないらしいのですが、ガレージでみると以前よりとても鮮やかな色味になったような気がします。パンサー・レーシングで走行する松浦選手の来年の活躍が今から楽しみですね。
このセッションではインディ・カーとF1の並走が行われました。今年優勝を飾ったホンダ・レーシングF1チームのRA106を操縦するのは、来年スーパー・アグリF1チームでレギュラー・ドライバーとして走行するアンソニー・デビッドソン選手です。そしてF1初参戦を果たしたスーパー・アグリF1チームのSA06をドライブするのはもちろん佐藤琢磨選手です。

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F1とインディ・カーの並走はあまり観ることができないし、ツインリンクもてぎでF1が走行するシーンもなかなか見ることができないので貴重な走行場面でしたね。観客も喜んだと思います。

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とうとうフィナーレとなり、グランドスタンド前のメインストレートにすべての2輪、4輪のマシン、ライダー、ドライバーが集結しました。するとオープニングの時と同様に、オーバルコースのメインストレート沿いにあるアイランドから炎が吹き上がりました。心の準備をしていなかったので炎が立ち上がるたびにびっくりしてしまいましたよ。豪快な演出でした。
世界的に活躍した2輪、4輪のモータースポーツ車が一同に集結し、このようなビックイベントを行うことができるのも2輪車の製造からスタートし、これまでモータースポーツの発展に力を注いできたホンダならではことだと思います。
各カテゴリーで来年度の体制が決まりつつある中、来シーズンのホンダ・レーシングの活躍を期待し、また2007年のホンダ・レーシング・サンクス・デイに大勢のファンが集まるといいですね。