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チャンプ・カー・ワールド・シリーズのセブリング・テスト2日目は、ブルデイとトレイシーが51秒の壁を打ち破る

<Champ Car World Series>
セバスチャン・ブルデイとポール・トレイシー。チャンプ・カー・ワールド・シリーズの4年にも及ぶ彼らの因縁を象徴するかのように、二人はセブリングでのチャンプ・カー・プレシーズン・テスト2日目をリードした。
ブルデイは1.8マイルあるセブリング・インターナショナル・レースウェイのショート・コースで、2番目の非公式レコードとなる50秒888を叩き出した。ブルデイに僅差で迫ったトレイシーは、50秒960を記録。曇り空の水曜日のテストに参加した15人のドライバーの中で、この2人だけが51秒の壁を打ち破り、11人が新しいパノスDP01で52秒を切るタイムをマークした。
セブリング・テストの最初の2日間をリードしたブルデイは、55周目にトラブルに見舞われ、ニューマン/ハース・チームは振り出しに戻らざるを得なかった。
「今日はトラブルにあって、マシンを基本設定に戻すことになった。だから、基本的に昨日の仕様のままで、今日のタイムを出したということだね」と認めるブルデイ。「今日のテストでは進歩しなかったけど、明日の準備は全て整っているから、良い走りができると思うよ」
42周を走ったトレイシーはブルデイと同様のトラブルを抱えるが、フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングは、新しい青白カラーをまとうコスワース/パノス/ブリヂストンを終盤に送り出し、何度か速いタイムを記録した。
「トラブルによって、今日のテスト・プログラムに支障をきたしたが、タイム・シートで2番手に入れたのはとても心強い」と話すトレイシー。「マシンの感触は良く、僕たちはいい状態にあると思う。だけど、マシンに変更を加えたときにどのような影響があるかを見るには、十分な時間がなかったね」
キャサリン・レッグはデイル・コイン・レーシングのマシンで3位に入り、51秒060のタイムでセブリングを駆け抜けた。チャンプ・カーの選手権で2位を3度獲得しているブルーノ・ジュンケイラは、プレシーズン・テストに初登場。デイル・コイン・レーシング・コスワース/パノス/ブリヂストンを操り、51秒105のタイムで4位につけた。
「とてもうれしいよ。このマシンは好きだし、今日は良い1日になったと思うよ」とジュンケイラは言う。「もしこのテストでドライブできたら、チームのトップ5入りに貢献できるとわかっていた。これは僕たちにとって、良いことだね。デイルと一緒に仕事を出来たのがとてもうれしいし、今日はチームと同様にキャサリンも進歩することができて満足しているよ」
マリオ・ドミンゲスは51秒166を記録し、ルースポートでの2日目をトップ5で終えた。ドミンゲスに続いたのがチームメートのジャスティン・ウイルソンで、51秒273をマークした。
「僕たちはもっと速く走れるはずだね。ベストラップが中古タイヤの45周目だったんだ」と、この日66周を走ったドミンゲスが笑顔で語る。「僕はこのマシンとチームが、セッションの最速タイムを出せる力があると十分に確信している。僕は新しいマシンが好きだね。最新技術が好きだし、ギアボックスやエアロ・パッケージもよくて、ドライブに優れたマシンだよ」
ジミー・バッサーが7位に入り、これにルーキーのニール・ヤ二とグラハム・レイホールが続く。昨年、ロシュフランズ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝いたウィル・パワーは、チーム・オーストラリアで2007年の初走行を果たし、ボッシュ・モースト・インプルーブ・ドライバーを2度獲得したネルソン・フィリップは、ロバート・ドーンボスとともに、ミナルディ・チームUSAでタイムを記録した。
テストは明日も引き続きセブリングで行われ、午前8時から7時間にわたるテスト走行が予定されている。
1)セバスチャン・ブルデイ – #1ニューマン/ハース・レーシング – 50.888/118.071 mph/56周
2) ポール・トレイシー – #3フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシング – 50.960/117.904/42周
3) キャサリン・レッグ – #11デイル・コイン・レーシング – 51.060/117.673/47周
4) ブルーノ・ジュンケイラ – #19デイル・コイン・レーシング – 51.108/117.563/46周
5)マリオ・ドミンゲス – #10ルースポート – 51.166/117.430/66周
6) ジャスティン・ウイルソン – #9ルースポート – 51.273/117.184/73周
7) ジミー・バッサー – #12レッド・ブルPKVレーシング – 51.520/116.623/53周
8) ニール・ヤニ – #21 レッド・ブルPKVレーシング – 51.533/116.593/48周
9) グラハム・レイホール – #2ニューマン/ハース・レーシング – 51.631/116.372/74周
10) ウィル・パワー – #5チーム・オーストラリア – 51.839/115.905/76周
11)アレックス・タグリアーニ – #8ロケットスポーツ・レーシング – 51.973/115.606/32周
12)ネルソン・フィリップ – #4ミナルディ・チームUSA – 52.410/114.642/22周
13) アレックス・フィギー– #29パシフィック・コースト・モータースポーツ – 52.531/114.378/56周
14) ロバート・ドーンボス – #4Xミナルディ・チームUSA– 52.575/114.282/25周
15) ライアン・ダルジール – #28パシフィック・コースト・モータースポーツ – 53.217/112.904/32周