CHAMP CAR

セバスチャン・ブルデイがポールからベルギーの優勝を飾る

<Champ Car World Series>
セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、彼がチャンプ・カー・ワールド・シリーズのなかで倒されるべきドライバーであることを、改めて証明した。ブルデイは土曜日のポール・ポジションを掴んでからほぼすべてのポイントを獲得し、レース中の最速ラップ記録と後続を13秒以上引き離しての優勝を手にした。この週末にブルデイはポイント差を拡大し、オランダ人ドライバーのロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)から53ポイントのリードを取っている。
2位でフィニッシュしたのは、デイル・コイン・レーシングのドライバーであるブルーノ・ジュンケイラ(#19サニーズBBQコスワース/DP01/ブリヂストン)。彼はデイル・コインの24年に及ぶオーナー生活のなかでベストとなるフィニッシュを記録した。このブラジル人は4番手でスタートしたのだが、平均的な日曜日のドライブと言うわけにはいかなかった。ジュンケイラはスタートで1つポジションを落とすと、17周目に行われた1回目のピット・ストップでは燃料トラブルが発生し、ピット・レーンを出たときには15番手に後退していた。
最後尾という苦境に立たされたジュンケイラとコイン・レーシングのクルーは、10周後のイエロー時にピットへ戻ってきた。この代替作戦によってブルーノは、他のドライバーがグリーン・フラッグ中にピットへ飛び込んだときに、2番手までジャンプアップする。ジュンケイラは最後のピット・ストップをグリーン・フラッグ中の48周目に行い、10番手まで後退。フルコース・コーションによって再びレース・ペースが遅くなると、大多数のドライバーがこの機会にピットへ向かい、レース終了までの燃料を追加した。
彼らがピットへ向かう一方、ジュンケイラはコース上に留まって4番手まで復帰し、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)、ベルギー人のヤン・ヘイレン(#34グラフィプリント・コスワース/DP01/ブリヂストン)、トリスタン・ゴメンディ(#22ペイ・バイ・タッチ-メガスピエラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)の後に続いた。先頭を行く3人のドライバー全員が燃料補給のためにピット・インしなくてはならなかったが、ブルーノは厳しい燃費作戦を敢行し、チャッカード・フラッグまで走りきった。チャンピオンシップ2位を3度経験したことのあるジュンケイラは、ブルデイとニューマン/ハース/ラニガンのチームメイトであるグラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)と果敢にバトルを演じた。結局、フランス人のチャンピオンにはポジションを譲ってしまったが、アメリカ人ルーキーからはその座を守りぬいた。
ジュンケイラが2位を死守し、18歳のレイホールは4回目の表彰台フィニッシュを果たした。ブルーノと同じく、レイホールはレースの大部分で激しいバトルを戦い、ウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)とジャスティン・ウイルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)がその競争相手となった。
パワーは4位でフィニッシュし、バンダービルト・カップ争いでさらにトップとの差が開くことになった。ウィルソンは5位。フォーサイス・チャンピオンシップ・レーシングのドライバーであるオリオール・セルビア(#7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)は6位に入り、10戦中9回目のトップ10フィニッシュを飾った。
7位でフィニッシュしたドーンボスもまた、チャンピオンシップ争いでブルデイとの差が広がってしまった。彼のすぐ後ろの8位に入ったのはニール・ジャニ(#21レッドブル・ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)。カナダ人のアレックス・タグリアーニ(#8ロケットスポーツ・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ポール・トレイシー(#3インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)がその後に続き、ここまでがトップ10となる。
ダブル・ポディウムの獲得によって、ニューマン/ハース/ラニガン・レーシングは、ファノス・チャンプ・カー・ヨーロッパ・チーム・カップで70ポイントを稼ぎ、前半をリードしている。カナディアン・トリプル・クラウンの優勝チームであるチーム・オーストラリアは、60.5ポイントで2位につけた。
チャンプ・カー・ワールド・シリーズはヨーロッパ・ダブル・ヘッダーの後半を向かえ、次戦はオランダのアッセンでババリア・ビール・チャンプ・カー・グランプリ・オブ・オランダ・プレゼンテッド・バイ・アウディ・ハーツ・ガント・パイオニア・アンド・ジャンボが開かれる。オランダのイベントは8月31日〜9月2日に行われる予定。その模様はヨーロッパではユーロスポーツ2で現地時間午後1時、アメリカではESPNクラシックで東部時間午前7時に生中継され、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ:「また素晴らしい週末になったよ。優勝が目標だったというわけじゃないけど、可能性があったから狙ったんだ。マクドナルド・チームが素晴らしい仕事をしてくれたね」
ブルーノ・ジュンケイラ:「デイル・コイン・レーシングと表彰台フィニッシュを獲れてほんとうに嬉しいよ。終盤は燃料をセーブすることに集中していたんだ。そしてフィニッシュまでできるだけ力を尽くし、ハードに走りぬいたよ」
グラハム・レイホール:「レースの終盤は僕にとって凄くエキサイティングだったよ。スタートは最悪で1つポジションを落としてしまい、メディ|ゾーン・チームは更に一生懸命戦わなければいけなかった。レースの残りの時間をかけてずっとタイムを取り戻そうとしていた。かなり大変なところもあったけど、何とか後との差を広げてフィニッシュすることができたから嬉しかったよ」