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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ開幕戦ロング・ビーチ[初日]フォト&レポート

<US-RACING>

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いよいよ開幕を迎えたチャンプ・カー・シリーズ。今年も初日は午前中にプラクティス、午後から1回目の予選が行われた。午前10時から1時間15分間のプラクティスがスタートし、このセッションで2年連続チャンピオン、ブルデイがトップタイムを記録した。ルーキー勢が約30周走りこんでいるのに対し、ブルデイはその半分となる14周目にトップタイムを記録して走行を止めたのは、さすがといった感じ。予選では何名かがオプション・タイヤを使用する中、ブルデイはレギュラー・タイヤで見事トップとなった。「ロング・ビーチの初日の予選で初めて一番になったよ。明日もこの調子でがんばれば、1分6秒台に入ることができるね」と、ブルデイは予選後のインタビューで話した。明日の予選で自身初となるロング・ビーチでのポール・ポジションを獲得することができるか?

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昨年のインディ500に参戦し、レース中にクラッシュで負傷してしまったジュンケイラはシーズンを棒に振った。その後、ケガが完治したジュンケイラは、懸命なリハビリの結果、この開幕戦で再びニューマン/ハースからチャンプ・カーにカムバック。初日の予選結果もボウデイに次ぐ2位と見事な活躍を見せた。ケガをする前と変わらぬパフォーマンスを披露し、満足げなジュンケイラは「今日は速かったし、この場に戻ってこれてすごく嬉しいよ」と、再び走行したことをうれしそうに話した。改修されたターン1の路面に関して「ターン1はとても速くなったんだけど、ブレーキング・ゾーンが短くなったから追い抜く機会が少なくなると思うよ」という印象を受けたようだ。今年のレースもスタート後のターン1進入が見ものになりそうだ。

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昨年のポールシッター、トレイシーは、予選タイム・アタックの後半でオプション・タイヤを使用し、タイムアップに臨んだが、ターン9で左リアタイヤをコンクリート・ウォールに接触。それでも初日の予選は3位となった。「オプション・タイヤに変えてマシンの調子は良かったんだけど、ほんとうに激しくプッシュしたから、ちょっとスリップしてしまったんだ。もうおじさんだから、激しくプッシュしないと若いドライバーたちより順位が落ちてしまうんだよね!」と、現在37歳のトレイシーは予選後に話した。今回参戦しているドライバーではヴァッサーに次ぐオールド・マンのトレイシー。ヴァッサーとトレイシーは走行を見ていると本当にマシンが壁に当たりそうになるくらいぎりぎりまで攻めた走りをしているのが分る。ヴァッサーは今回でリタイアするという話を聞いたが、まだまだトレイシーと共にがんばって欲しい。

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今シーズン、ナンバーワンの注目ルーキー・ドライバー、キャサリン・レッグ。昨年参戦していアトランティック・シリーズでは、開幕戦となったこのロング・ビーチで優勝を飾っている。チャンプ・カーで初めてのレースとなるレッグは、午前のセッションで最多ラップとなる31周を走行した。オフ・シーズンに何度かテスト走行を行っているが、チャンプ・カーでストリート・コースを運転するのはもちろん初めて。マシンとコースに慣れることを中心としたセッションとなった。このセッションで13位となったキャサリンは、午後の初めての予選でも最多ラップとなる13周を走行し15位に。ルーキー6人の中では4番目となった。明日は更なるポジションアップに期待したい。

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今年で開催32回目を迎えるロング・ビーチ・グランプリ。午前中は曇り時々晴れといった天候で気温も13度と低く、カリフォルニアとは思えないような天候で、今シーズンの初走行がスタートした。午後になると空は快晴となったが気温は、約20度までしか上昇せずそれほど暑さは感じられなかった。ロング・ビーチ・グランプリはカリフォルニアという土地柄これまで決勝日に雨が降ったことがない。今年も天気予報では週末を通して雨が降ることもないと予想されているものの気温は最高で約20度までしか上昇はしないようだ。日差しは強いが観客にとっても暑過ぎず、レースをする上ではとても良いコンディションとなるだろう。

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日本初の公道仮設ロード・コースでのレース開催を目指す小樽グランプリ推進協議会のメンバーが、今回で通算4度目となる現地視察に訪れました。レースウィーク初日の金曜日はチャンプ・カー首脳陣とのミーティングをはじめ、会場となるサーキットおよびその周辺の警備体制や医療施設担当者と会談。さらに街中のイベントということで、気になる周囲への騒音レベルの計測など、近い将来の開催に向けて具体的な情報を収集しました。夢のプロジェクトは、多くの関係者からのサポートと応援を受けながら、実現に向けて一歩一歩着実に前進しつつある。