CHAMP CAR

勢いに乗るセバスチャン・ボウデイがモルソン・インディ・モントリオールで暫定ポールポジション

【チャンプ・カー・ワールド・シリーズ:2005年8月26日 モントリオール】
3連勝と快進撃しているセバスチャン・ボウデイ(#1マクドナルド・フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は今回も勢いを持続し、ブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォードのモルソン・インディ・モントリオールで、暫定ポールを獲得した。ボウデイは今シーズンすでに3度のブリヂストン・ポール・アワードを受賞しており、金曜日の予選前に行われた2度のプラクティスに続き、第1予選でもトップ・タイムを記録して4度目のアワードに最も近づいた。このフランス人ドライバーは、26周レースをリードした後のアクシデントでリタイアした昨年のレースでも、ポー・ルポジションを獲得している。
ボウデイは歴史的な2.709マイルのジル‐ビルヌーヴ・サーキットを5周したところで、1分21秒824(119.042mph)を記録。予選終了まで残り11分、アンドリュー・レンジャー(#27 マイ‐ジャック/タイド フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)がターン7の壁に激突したアクシデントによって赤旗中断となり、暫定ポール・ポジションが確定した。赤旗提示から4分後、コースが安全な状態へ戻るために十分な時間がないと判断したチャンプ・カー競技委員は、チェッカード・フラッグを振って予定よりも早い時点で予選を終了。レンジャーはアクシデントのあと、チャンプ・カー医療事務局長のクリス・ピンダースキー医師から特に異常なしと診断を受け、リリースされた。
ニューマン/ハースのドライバー、オリオール・セルビア(#2 パシフィケア フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は1分22秒010(118.917mph)のラップタイムで2位。セルビアは出走してから7周目に自己ベストのタイムを記録した。2003年、セルビアはフロント・ロー外側のグリッドからスタートし、レース中2ラップにわたってトップを走行、最終的に自己キャリアベストの2位でレースを終えている。
ポール・トレイシー(#3 インデック フォード-コスワース/ローラ/ブリヂストン)は1分22秒400(118.354mph)を出し、地元カナダで3位。37歳のベテランは予選セッション開始後にコース・インした最初のドライバーで、7ラップ目に自己ベストのタイムを記録した。トレイシーにとって、モントリオールとエドモントンはカナダで開催されているチャンプ・カーのレースの中で、未だ勝利していないコースとして残っている。
晴れ渡った青空のもと、マシンに乗り込んだドライバーが待機する中、急速に気温も上昇。リカルド・スペラフィコ(#11 サニーズ リアル・ピット・バーベキュー フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)とライアン・ハンター‐レイ(#31 レッド・ポー・システムズ、インク/ロケットスポーツ フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)の2台は、それぞれが個別のアクシデンドでマシンを破損し、その修理のために予選走行を見合わせることとなる。ハンター‐レイは午前中のプラクティスで、走行中にターン4の外壁に衝突。その修理を終えていざ予選に挑もうとした直後、レンジャーのアクシデントでセッションは赤旗中断となった。
1分22秒407(118.344mph)のタイムを記録したマリオ・ドミンゲス(#7 インデック フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)はこの日4位。彼もまた予選開始のグリーン・フラッグが振られた時点で早めにコース・インしたドライバーの一人だった。
ニューマン/ハースとフォーサイスのドライバー達に続くタイムを記録したのは、PKVレーシングの二人だった。2002年のチャンプ・カー・タイトル・ホルダーで、過去2年間はF1でこのジル・ビルヌーヴ・サーキットを戦った経歴をもつクリスチアーノ・ダ・マッタ(#21 ベル・マイクロ フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、このセッションで1996年のチャンピオン、ジミー・バッサー(#12 ガルフストリーム フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)を抑えて5位だった。
ジャスティン・ウイルソン(#9 CDW フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は予選終盤にコース・インしたが、5周を走った後のレンジャーのアクシデントによる赤旗中断で、予選終了を余儀なくされた。ネルソン・フィリップ(#34 ウェルボックス‐マイ‐ジャック フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は8位で、ティモ・グロック(#8 DHL グローバル・メール/ロケットスポーツ フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は9位だった。
地元ケベック州出身のアレックス・タグリアーニ(#15 オージー・ヴィンヤーズ フォード‐コスワース/ローラ/ブリヂストン)は、ターン15で外壁にホイールを接触し、サスペンションにダメージを負ったものの10位。このダメージにより、タグリアーニは4周した時点でピットインを強いられることになった。
モルソン・インディ・モントリオールの最終的なスターティング・グリッドは、土曜日の北米東部時間午後2時に行われる最終予選の結果によって決定される。