<US−RACING>
朝から太陽が照りつけ、日本の真夏のような厳しいコンディションとなった土曜日。昨日の予選トップだったボウデイが、すべてのセッションでトップ・タイムをマークしてチャンピオンの実力を見せつけた。予選でもただひとり73秒台をマークしたボウデイは、昨年自ら記録したコース・レコードをブレーク。2位のウイルソンに0.577秒以上の大差をつけ、キャリア14度目のポール・ポジションを獲得する。
●プラクティス3:初日予選トップのボウデイが最速
昨日と違って朝から快晴となったモンテレイは、気温もどんどんと上昇し、プラクティス開始前に29度を記録。依然蒸し暑いコンディションの中で、午前10時30分にセッションが始まった。1時間に渡って行われたプラクティスで、トップ・タイムをマークしたのはまたしてもボウデイ。だが昨日自ら記録した予選トップ・タイム(74.967秒)には及ばず、75.075秒を記録するに留まる。2位はジュンケイラ、3位ウイルソンと昨日の予選とまったく同じトップ3となった。
●プラクティス4:絶好調のボウデイが昨日のタイムを更新
例年どおり大勢の観客でにぎわったモンテレイ。気温も36度まで上昇し、日本の真夏のような蒸し暑さとなった。午後2時から行われた予選前最後のプラクティスで、トップ・タイムをマークしたのは再びボウデイ。74.272秒とこの時点で昨日の予選タイムを大幅に上回ってみせた。2位はボウデイ以外で初めて74秒台に入れてきた地元のドミンゲス(74.969秒)、3位ジュンケイラ、4位トレイシー、5位ヴァッサーとベテラン勢がトップ5を占める。
●最終予選:唯一73秒台のスーパーラップを叩き出したボウデイ
午後2時25分、グリーン・フラッグとともにトレイシーが真っ先にコース・イン。昨日マシンを壊してアタックできず、やる気満々のトレイシーは10分後に74.541秒を記録してトップに浮上する。次に74秒台へ突入したのはウイルソンで、74.721秒をマーク。午後2時44分、オーストラリア人ルーキーのマーシャルがスピンして止まったために赤旗中段となったが、その直前にオールメンディンガーが74.500秒を記録した。
終了まで残り12分でグリーンとなり、その5分後となる2時53分、ボウデイが74.840秒を出す。ほぼ同時にトレイシーが74.321秒を記録して引き離そうとしたが、ボウデイもすぐに74.554秒と肉迫し、勢いに乗るボウデイは次の周でもタイムアップすることに成功。大幅に短縮する73.649秒のスーパーラップを叩き出し、トップに躍り出た。みごとコースレコードを更新したボウデイは、そのままタイムアタックを続けて最終的に73.627秒を記録する。
このセッションで2位となったのは2年目のウイルソン(74.204秒)だが、ボウデイから0.577秒もの差がついてしまった。他を寄せ付けない圧倒的な速さでボウデイが昨日に引き続き今日もトップ・タイムを記録したため、2番目に速かったウイルソンがフロントローからスタートすることになる。3位にはトレイシーが74.321秒で入り、昨日のミスから挽回することに成功。ボウデイはこのモンテレイで3年連続、通算で14度目のポール・ポジション獲得となった。