<US-RACING>
4月8日金曜日、2005年のチャンプ・カー・ワールド・シリーズが開幕。初戦の舞台は伝統のストリート・コースで、今年31回目の開催となるロング・ビーチだ。最初のプラクティスは昨年のシリーズ・チャンピオンであるボウデイが制したが、午後の予選は3年連続ランキング2位のジュンケイラがトップに躍進し、フロントローを獲得。ニューマン/ハース・レーシング勢が今年も好調だ。予選2位は昨年の覇者とレイシーで、3位はボウデイ。F1から復帰した2002年のチャンピオン、ダ・マッタは11位。
●プラクティス1:昨年のシリーズチャンピオン、ボウデイがトップ
快晴に恵まれたロング・ビーチは、気温17度と日陰では少し肌寒いが、爽快な朝を迎えた。午前10時15分にグリーン・フラッグが振り下ろされ、75分間の初回プラクティスがスタート。7人のルーキーを含む19台のマシンが続々とコースインを開始する。5分を経過した時点で71.817秒をマークしたドミンゲスがトップ、ルーキーのレンジャーが72.454秒で2番手につけた。10時49分、ターン6でスペラフィコがスピン、最初のレッドフラッグが振られる。
開始から44分を経過した時点でボウデイが70.489秒でトップに立つと、1分後にはジュンケイラが70.184秒でチームメイトのタイムを更新。その1分後には再びボウデイが、唯一の60秒台となる69.934秒を叩き出してトップに返り咲く。予定時刻を4分残した11時26分、フィリッペがターン8でタイヤバリアにコンタクトし、赤旗とチェッカーが同時に振られてセッションが終了。ボウデイ、ジュンケイラのニューマン/ハース・コンビがワンツー、トレイシー、ドミンゲスのフォーサイス勢が3−4番手となった。
●プラクティス2:予選前のプラクティスはジュンケイラ
予選前のウォームアップともいえる15分間のプラクティスは、ジュンケイラがトップとなった。2位は昨年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したオールメンディンガーで、続いてブレイマー、レンジャーのルーキー勢が3-4番手を占めた。
●予選1:ジュンケイラがトップでフロントローを確定
予選は今日と明日の2回の公式予選で、それぞれトップタイムを計測したドライバーがフロントローを獲得。昨年と同じシステムだ。20度以上の気温となった午後2時25分、1回目の予選がスタート。各マシンが続々とコースインし、周回を重ねる。18分が経過し、ボウデイが68.804秒を記録してトップに立ったが、続く19分後にジュンケイラが68.342でトップを奪取。20分後にはトレイシーが68.635を計測し、2番手に浮上した。
開始から25分後、トップグループが続々とピットインする中、ルーキーのデルモンテがターン8でスピンを喫し、レッドフラッグが振られる。この時点で順位はジュンケイラ、トレイシー、ボウデイのオーダーだ。その4分後、グリーンフラッグでセッションが再開し、ピットレーン先頭のボウデイを先頭に、全車が猛ダッシュ。残り約3ラップのタイムアタックにかける。しかしここからのタイム更新はならず、ジュンケイラが暫定ポール・ポジションとなり、決勝のフロントローを獲得した。2位は昨年のレース・ウイナーであるトレイシーが入り、ボウデイが3番手。
ジュンケイラは昨年もロングビーチでポール・ポジションを獲得しており、コースコンディションが良くなる明日も勢いを持続し、連続ポールを決めて勝利に結びつけたいところ。一方のトレイシーにとっても、昨年、一昨年と2年連続計4回の勝利を上げているロングビーチは相性が良いコースのひとつ。明日もこのふたりからは目が離せない!