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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第1戦  ロング・ビーチ【二日目】ラップ・バイ・ラップ・リポート

<US-RACING>
■予選初日のタイム更新無しでジュンケイラがポールポジション獲得
朝から雨模様となった2日目。ウェット・コンディションのプラクティスでトップタイムを記録したボウデイが、ドライとなった午後の予選でも自らの予選タイムを凌ぐ69.800秒をマーク。しかしチームメイトの暫定ポールタイムを更新するまでには至らず、ジュンケイラのポール・ポジションが確定した。この日トップのボウデイは2番手グリッドを確保。2列目にはトレイシーとタグリアーニが並ぶ。ルーキートップはオールメンディンガーで8番グリッドからのスタート。

■プラクティス:ウェットコンディション下、ボウデイがトップタイム
好天に恵まれた金曜日から一転、土曜日は早朝から雨となった。気温13度と少し肌寒い状態のなか、75分間の第3プラクティスは午前10時にグリーンフラッグとなった。開始早々ボウデイがコースイン。スタートから12分が経過したところでようやくドミンゲスもコースイン、さらにハンター-レイ、タグリアーニらもコースに出る。

ドミンゲスと入れ替わりに一旦ピットに戻ったボウデイは、20分過ぎに再びコースへ戻り、徐々にタイムを短縮してゆく。しかしこのウェットコンディション下でコースに出るマシンの数は少なく、開始から42分が経過したところでコースインしたウィルソンを含め、計6台が走行するにとどまっている。

11時近くになりオールメンディンガーがコースインし、その5分後にはジョルダインもピットロードを出たが、その直後にハバーフェルドがターン11で単独スピンしてコース上にストール。ここで赤旗中断となる。残り10分でグリーンフラッグとなり、RuSportの2台がそろってコースインするが、3分後にコース上のパーツの破片らしきものを撤去するために再び赤旗中断となる。

11時15分、プラクティス・セッションが終了。出走したマシン台数は11台で、ルーキーはゴンザレスを除く4台が走行した。トップ3はボウデイ、ハンター-レイ、タグリアーニ。トップのボウデイのタイムは86.655秒だった。

■第2予選:第1予選でのタイムを守ったジュンケイラがポール・ポジションを獲得
1時45分、最終予選前の10分間のウォームアップ・セッションがスタート。まだ軽く雨は降っているものの、雨雲の間から日差しがさすに従い、路面も徐々に乾き始めて気温も20度以上へと上昇し始める。このセッションでのトップはトレイシー。以下マルケス、タグリアーニ、ゴンザレス、セルビア等がこれに続く。

10分間のインターバルを挟み、いよいよ2時5分に最終予選がスタート。路面はほぼ乾いたものの、誰もコースインする様子がない。グリーン・フラッグから13分が経過したところで、まずハバーフェルドがコースイン。ゴンザレスとスペラフィコもこれに続く。ところがこのあとすぐ、スペラフィコがターン8で単独アクシデントを起こし、マシンのリアウイングを損傷。予選は赤旗中断となる。

2時26分にグリーン・フラッグでタイム・アタックが再開。残り時間17分で続々とマシンがコースインする。ドミンゲス、ジョルダイン、タグリアーニ、オールメンディンガー等が相次いでこのセッションのトップタイムを更新してゆく。チェッカーまで9分となり、トレイシーがトップタイムを更新。その直後にカーパンティエがターン1のランオフエリアでストール。ここで再びレッドフラッグとなる。

予選終了まで3分の時点でグリーン・フラッグ。順位はトレイシーがトップでタグリアーニ、ドミンゲスが続く。しかしジュンケイラの暫定ポールタイムには誰も及ばない。2時45分、予選終了を示すチェッカード・フラッグが振られ、ここで最後のアタックを試みたボウデイが、69.800秒を叩き出した。ジュンケイラのタイムには届かなかったものの、この予選でのトップタイムをマークしたボウデイは、決勝レースをフロントロー2番手からスタートする権利を手に入れた。

金曜日の予選でのタイムを守り抜いたジュンケイラは、自己通算8度目となるポールポジションを獲得。ボウデイが2番手に入ったことで、ニューマン/ハース・レーシングがフロントローを独占、チームにとっては開幕戦から幸先の良いスタートとなった。日曜日は午前9時から30分間のウォームアップ走行が行われ、午後1時に81周の決勝レースがスタートする。