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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第6戦 ミルウォーキー【初日】レポート

<US-RACING>
■初のナイト・プラクティスでジョルダインが総合トップ

午後3時15分から45分間ルーキー・オリエンテーションが実施され、4時15分から45分間のプラクティスが行われた。午後8時、ライトアップされた1マイルオーバルで90分間に渡って行われた注目の夜間プラクティスでは、ジョルダインがトップ・タイムをマーク。2番手はトレイシーで3番手にカーパンティエが入り、以下トップ8までをベテラン勢が占める。ルーキーのトップはハバーフェルドの9番手となった。

■第1プラクティスはベテランのトレイシーがトップタイム

初日となった木曜日、朝方は雨が降っていたミルウォーキーだが、最初のセッションが始まる頃には快晴となる。午後3時15分からルーキー・オリエンテーションが行われ、1マイルのショート・オーバルで初レースを迎える8名のルーキーがコースイン。45分間のセッションでモンテイロがターン3の中ほどでストールしただけで、セッションは無事に終了した。最も周回数を多くこなしたハバーフェルドがトップで22.158秒。2番手はモンテイロで、注目のボウデイは3番手だ。

30分のインターバルを置いて、4時15分にベテラン勢のプラクティスがスタート。今回から資金難で参戦を諦めたユーンに代わるドライバーとして、ガルター・サレスがデイル・コイン・レーシングから復帰している。セッション開始から約3分が経過した時点で、トレイシーがルーキーのタイムを更新する21.753秒を記録。ベテランの貫禄を見せるトレイシーはさらに周回を重ねてタイムを短縮し、ジョルダイン、タグリアーニらがこれに続いた。

このセッションではフルコース・コーションが一度も出ることがなく、中断のないまま無事終了。45分間に渡るプラクティスで、結局トレイシーが一度もトップの座を譲ることなくチェッカードフラッグとなった。2番手にはレイナードを駆るバッサー、以下ジョルダイン、タグリアーニ、セルビア、フェルナンデスと続く。

■最初のナイト・セッションはジョルダインがトップタイム

夕日が沈み、だいぶ暗くなってきた午後8時1分、MUSCO社が設置した照明の準備が整い、次々とチャンプ・カーがコースイン。いよいよ本格的な夜間走行セッションがスタートした。

走行開始から2分が経過し、まずコースレコード・ホルダーのカーパンティエが21.931秒でトップ。続いてチームメイトのトレイシーが21.924秒を記録して上回り、昨年のロッキンガムでオーバル・デビューしたルーキーのマニングが21.9秒で更新する。さらにジョルダインが21.815秒でこれをかわすといった具合に、各ドライバー達は比較的早い時点で照明下での走行に慣れていった。

20分が経過したところで、再びトップタイムに変化が見られた。まずカーパンティエが21.617秒を記録すると、すかさずジョルダインが21.560秒でトップを入れ替える。その4分後にはトレイシーがいっきに21.176秒、21.075秒とタイムを短縮したまでは良かったが、開始から55分が経過したところでレーシング・ラインから外れ、ターン4のウォールに接触。トレイシーのマシンは右リアのサスペンションを曲げ、自走でピットへと戻る。ここでフルコース・コーション。

コースの安全が確認されてセッションが再開。残り時間が11分となったところでジョルダインが21.040秒をマークしてトップに躍進した。チェッカーまで残り5分を切ったところで、ハンター-レイがターン2のウォールに後ろからクラッシュ。フルコースコーションと同時にチェッカード・フラッグも振られてこの日のセッションは終了した。

トップタイムはジョルダインで、トレイシーが0.35秒遅れの2番手。これまで「苦手なコース」と語っていたジョルダインが、初日から総合トップと好スタートを切った。3番手はコースレコード(1998年の20.028秒)を保持するカーパンティエ。以下フェルナンデス、バッサー、セルビア、ジュンケイラと順当にベテラン勢が続く。

シャシー別に結果を見ると、トップのジョルダイン以下4番手までがローラで、トップ10に8台が入る。レイナードのトップはバッサーの5番手。ルーキーのトップは唯一トップ10入りを果たしたモンテイロの9番手。ヨーロッパ・ラウンドで2連勝を飾ったボウデイは16番手にとどまった。

タイム的に見ても、トップから0.695秒の中に16台ものマシンがひしめきあう接戦状態。心配されていた夜間照明の具合も好評だった模様で、ジョルダインも「かえって昼間よりも視界が良かったぐらいだ」とコメント。他のドライバー達も明日の予選と土曜日の決勝に向け、まずまずの手ごたえをつかんだようだ。

明日金曜日は午後3時から1時間45分間プラクティスが行われ、午後8時30分から夜間照明の下“シングルカー・クオリファイ”が行われる。