CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第6戦 ミルウォーキー【初日】フォト&レポート

<US-RACING>
Photo&Report by Hiroyuki Saito

 初日のトップタイムを記録したのはジョルダインJr.。2番手にはトレイシー、3番手にはこのミルウォーキーのコースレコードを記録(1998年)しているカーパンティエが入った。4番手フェルナンデス、5番手バッサーと、トップ5にはベテラン勢が顔を揃える。やはりショートオーバルのようなテクニカルなオーバルでは、これまでの経験が大事だ。ルーキー勢ではモンテイロの9番手がトップで、ボウデイに関しては16番手に停滞している。

 前戦でトレイシーに並ぶランキングトップに躍り出たジュンケイラ。安定度ナンバー1の今シーズンだが、そろそろ優勝もほしいところ。照明施設のあるコースにはピット沿いにも照明が用意されているのだが、仮設照明ということもあり、人の陰に隠れると照明が十分ではなくなる。その為、ピットで細かい作業をするのには少し暗く、ニューマン/ハースはチームで独自に照明を用意していた。

 第2戦のモンテレイから参戦していたアレックス・ユーンが資金難の為に前回のドイツでチームを離脱。そのユーンに変わって、ガルター・サレスがデイル・コイン・レーシングのカーナンバー11をドライブすることになった。ブラジル人のサレスは初参戦となった1997年にフルシーズン参戦するも、その後、1998、1999、2000年はシーズン途中までの参戦。同チームからは1998年と2000年にエントリーしており、今回その関係が3年ぶりに復活した。

 昨年で100周年を迎えたザ・ミルウォーキー・マイル。同コースで自動車のレースが始まった1903年から数えての100年で、それ以前からコースはあった。もともと競馬場として使用されていたが、正確な設立日は不明。1800年代に記録された地図にはすでにコースが描かれており、アメリカで一番歴史のあるコースということになるだろう。また、100周年を記念したイベントとなる今年は、ナイトレースで行われる。普通、ナイトレースが開催されているオーバルには照明施設が完備されているが、ミルウォーキーにはなく、仮設の照明が設置された。照明は意外と明るく、十分レースを楽しめる。心配なのは、コース場が住宅地にあるので騒音の問題。今年だけのスペシャルイベントとならなければいいが…