CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第6戦 ミルウォーキー【プレビュー】

<US-RACING>

BRIDGESTONE PRESENTS THE CHAMP CAR WORLD SERIES
POWERED BY FORD

Round 6

ブリジストン・プレゼンツ・ザ・チャンプカー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォード

第2戦

THE MILWAUKEE MILE CENTENNIAL 250

PRESENTED BY MILLER LITE

ザ・ミルウォーキー・マイル・センテニアル250

ミラー・ライト

■開催地:ウイスコンシン州ウエストアリス

■レース・トラック:ザ・ミルウォーキー・マイル

■コース全長:1.032マイル・オーバルコース(約1.66km/1周)

■決勝レース:250周

■コース・レコード:185.500マイル、20.028秒(1998年パトリック・カーパンティエ)

■過去のポールウイナー ■過去のウイナー
1979年A.J.フォイト 1979年A.J.フォイト
1979年トム・ビゲロウ 1979年ロジャー・マックルスキー
1980年ゴードン・ジョンコック 1980年ボビー・アンサー
1980年ジョニー・ラザフォード 1980年ジョニー・ラザフォード
1981年ゴードン・ジョンコック 1981年マイク・モーライ
1981年ジョニー・ラザフォード 1981年トム・スニーヴァ
1982年ゴードン・ジョンコック 1982年ゴードン・ジョンコック
1982年リック・メアーズ 1982年トム・スニーヴァ
1983年ティオ・ファビ 1983年トム・スニーヴァ
1984年リック・メアーズ 1984年トム・スニーヴァ
1985年マリオ・アンドレッティ 1985年マリオ・アンドレッティ
1986年マイケル・アンドレッティ 1986年マイケル・アンドレッティ
1987年ロベルト・ゲレロ 1987年マイケル・アンドレッティ
1988年マイケル・アンドレッティ 1988年リック・メアーズ
1989年リック・メアーズ 1989年リック・メアーズ
1990年リック・メアーズ 1990年アル・アンサーJr.
1991年リック・メアーズ 1991年マイケル・アンドレッティ
1992年ボビー・レイホール 1992年マイケル・アンドレッティ
1993年ラウル・ボーゼル 1993年ナイジェル・マンセル
1994年ラウル・ボーゼル 1994年アル・アンサーJr.
1995年ティオ・ファビ 1995年ポール・トレイシー※
1996年雨の為予選中止 1996年マイケル・アンドレッティ
1997年ポール・トレイシー※ 1997年グレック・ムーア
1998年パトリック・カーパンティエ※ 1998年ジミー・バッサー※
1999年エリオ・カストロネベス 1999年ポール・トレイシー※
2000年ファン・モントーヤ 2000年ファン・モントーヤ
2001年ケニー・ブラック 2001年ケニー・ブラック
2002年アドリアン・フェルナンデス※ 2002年ポール・トレイシー
(※は現役ドライバー)

●インディアナポリスよりも古い歴史、100周年記念でナイトレース開催

ヨーロッパ・ラウンドを経て地元アメリカに戻ってきたチャンプカー・ワールド・シリーズ。第6戦の舞台はウイスコンシン州ウエストアリスの“ザ・ミルウォーキー・マイル”だ。1800年代に競馬場としてスタートしたこのコースは、1903年から戦時中を除いて毎年自動車レースが開催され、昨年で100年目を数えた由緒あるコース。今回はその100周年(CENTENNIAL)を記念するイベントとして、ナイトレースが開催される。

あのインディアナポリス・モーター・スピードウエイができる前からレースが行われ、チャンプカーの初レースは1933年。CARTは1979年から開催され、今ではCART創設時から続いている唯一のコースとなった。シカゴから車で北に約80マイル、車で2時間ほどに位置するウイスコンシン州ミルウォーキー。そのダウンタウンから西に約10キロと近く、コースの周りが住宅街なのも特徴だ。

CART初のナイトレースとなるこの週末、仮設照明によってコースが照らし出される。レースが土曜日の夜に開催となることから、初日は木曜日となり、1回目のプラクティスは午後4時15分から5時まで行われ、2回目のプラクティスはライトに照らし出されたコースで午後8時から9時30分まで。翌日は午後3時から4時45分までが最終プラクティスで、予選は8時30分から“ナイト・クオリファイ”。注目の決勝は土曜日の夜8時にグリーンフラッグとなる。

●パワーをコントロールしてロードコースウイングを使用

ドイツに続くオーバル2連戦となるこの週末、前回のユーロスピードウエイは2マイルだったが、ミルウォーキーは1マイルのショートオーバルだ。4つのターンはほとんど同じで、最大バンク角が9度とフラットに近い。年々高まるパワーにより、これまではコーナリング・スピードを抑制するためにダウンフォースの効かないスーパー・スピードウエイ用のウイングが使用されてきたが、今年は久しぶりにロードコース用のウイングが採用される。

フォード・コスワースのワンメイクとなったことで実現したこの新ウイング・パッケージ。ブースト圧をコントロールし、通常の750馬力から700馬力にパワーを抑えることで、全体的にスピードが落ちる。そうなればダウンフォースが効くロードコース用のウイングを使用することができ、マシンを安定させてレースでサイド・バイ・サイドを可能にしようというのがCARTの狙いだ。今回初めてショートオーバルのレースに挑む8人のルーキーたちにとっても好都合のルールといえる。

●最初のオーバルはルーキーのボウデイが勝ったが

開幕3連戦はトレイシーが連覇し、ヨーロッパ・ラウンドではルーキーのボウデイが2連勝を達成する。ボウデイが初めてのオーバルでポール・トゥ・ウインを成し遂げたが、ロードコース用のウイングを使用し、全域にわたって全開走行が可能だったユーロスピードウエイだからこそ可能になったといえよう。オーバルの難しさが際立つショートオーバルのミルウォーキーでも連覇できれば、その実力は本物だ。