<US-RACING>
BRIDGESTONE PRESENTS THE CHAMP CAR WORLD SERIES POWERED BY FORD Round 6 ブリジストン・プレゼンツ・ザ・チャンプカー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォード 第2戦 THE MILWAUKEE MILE CENTENNIAL 250 PRESENTED BY MILLER LITE ザ・ミルウォーキー・マイル・センテニアル250 ミラー・ライト
■開催地:ウイスコンシン州ウエストアリス ■レース・トラック:ザ・ミルウォーキー・マイル ■コース全長:1.032マイル・オーバルコース(約1.66km/1周) ■決勝レース:250周 ■コース・レコード:185.500マイル、20.028秒(1998年パトリック・カーパンティエ)
●インディアナポリスよりも古い歴史、100周年記念でナイトレース開催 ヨーロッパ・ラウンドを経て地元アメリカに戻ってきたチャンプカー・ワールド・シリーズ。第6戦の舞台はウイスコンシン州ウエストアリスの“ザ・ミルウォーキー・マイル”だ。1800年代に競馬場としてスタートしたこのコースは、1903年から戦時中を除いて毎年自動車レースが開催され、昨年で100年目を数えた由緒あるコース。今回はその100周年(CENTENNIAL)を記念するイベントとして、ナイトレースが開催される。
あのインディアナポリス・モーター・スピードウエイができる前からレースが行われ、チャンプカーの初レースは1933年。CARTは1979年から開催され、今ではCART創設時から続いている唯一のコースとなった。シカゴから車で北に約80マイル、車で2時間ほどに位置するウイスコンシン州ミルウォーキー。そのダウンタウンから西に約10キロと近く、コースの周りが住宅街なのも特徴だ。
CART初のナイトレースとなるこの週末、仮設照明によってコースが照らし出される。レースが土曜日の夜に開催となることから、初日は木曜日となり、1回目のプラクティスは午後4時15分から5時まで行われ、2回目のプラクティスはライトに照らし出されたコースで午後8時から9時30分まで。翌日は午後3時から4時45分までが最終プラクティスで、予選は8時30分から“ナイト・クオリファイ”。注目の決勝は土曜日の夜8時にグリーンフラッグとなる。
●パワーをコントロールしてロードコースウイングを使用 ドイツに続くオーバル2連戦となるこの週末、前回のユーロスピードウエイは2マイルだったが、ミルウォーキーは1マイルのショートオーバルだ。4つのターンはほとんど同じで、最大バンク角が9度とフラットに近い。年々高まるパワーにより、これまではコーナリング・スピードを抑制するためにダウンフォースの効かないスーパー・スピードウエイ用のウイングが使用されてきたが、今年は久しぶりにロードコース用のウイングが採用される。
フォード・コスワースのワンメイクとなったことで実現したこの新ウイング・パッケージ。ブースト圧をコントロールし、通常の750馬力から700馬力にパワーを抑えることで、全体的にスピードが落ちる。そうなればダウンフォースが効くロードコース用のウイングを使用することができ、マシンを安定させてレースでサイド・バイ・サイドを可能にしようというのがCARTの狙いだ。今回初めてショートオーバルのレースに挑む8人のルーキーたちにとっても好都合のルールといえる。
●最初のオーバルはルーキーのボウデイが勝ったが 開幕3連戦はトレイシーが連覇し、ヨーロッパ・ラウンドではルーキーのボウデイが2連勝を達成する。ボウデイが初めてのオーバルでポール・トゥ・ウインを成し遂げたが、ロードコース用のウイングを使用し、全域にわたって全開走行が可能だったユーロスピードウエイだからこそ可能になったといえよう。オーバルの難しさが際立つショートオーバルのミルウォーキーでも連覇できれば、その実力は本物だ。 |
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