CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第5戦 ラウジッツ【決勝】レポート

<US-RACING>
●ザナルディが残り13周を完走。ルーキーのボウデイが初オーバルを完全制覇

第4戦イギリスに続くヨーロッパ・ラウンドの“German 500”が、ドイツのユーロ・スピードウェイで開催。決勝の前にザナルディが2001年に果たせなかった13周を走り遂げ、6万8千の観衆から大喝采を浴びる。レースで優勝したのはルーキーのボウデイ、オーバル初挑戦にもかかわらず堂々のポールtoフィニッシュだ。ポイント争いではトレイシーが12位に終わり、4位のジュンケイラとついに並んだ。

●1年半前に果たせなかった残り13周を、現役同様の走りで完走したザナルディ

雨の天気予報をよそに、好天に恵まれた日曜日。決勝のスタート前、2年前のレースで大事故にあい、両足切断という瀕死の重傷を負ったザナルディが、再びチャンプカーのステアリングを握ってデモンストレーション・ランを披露。ハンド・スロットルで操作する特別仕様のチャンプカーでコースを全開で走行し、レース・キャリアを終えることになった場所で、果たせなかった残り13周に挑んだ。

コース・インしてグリーン・フラッグを受けたザナルディは、まるで現役ドライバーさながらの走りを再現。フロント・ストレートに帰ってくるたびにスタンドではエア・ホーンが鳴り響き、300キロ以上のスピードに合わせてウエーブが巻き起こる。周回を重ねるごとにラップ・タイムを縮めていったザナルディは、最後の周でなんと37.487秒のベスト・ラップをマーク。これは土曜日の予選で、3列目5番グリッドに匹敵するタイムだ。

ザナルディは現役時代に勝るとも劣らない走りを存分に見せ、集まった68