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CARTチャンプ・カー・ワールド・シリーズ  第4戦 ブランズ・ハッチ【二日目】レポート

<US-RACING>
■トレイシーが2000年のミシガン以来のポール取得

 見事な快晴となったブランズ・ハッチの二日目、朝のプラクティスではボウデイがトップ・タイムをマークし、今季3度目のポールが期待された。注目の予選、昨日の予選順にシングル・カー・クオリファイのアタックが繰り広げられたが、気温が上がったせいか誰も昨日のトレイシーのタイムを上回れない。結局トレイシーが2000年のミシガン以来、意外にもロードコースでは1994年のラグナ・セか以来となるポールポジション獲得となった。

■ボウデイが予選前最後のプラクティスを制する

 新緑がきれいなブランズ・ハッチのコースに太陽が降り注ぎ、気温もどんどん上昇していく中で行われた最後のプラクティス。昨日は2回のセッションに分けられたが、今回は75分の1セッション限りとなる。予定通り10時にグリーン・フラッグとなり、前回惜しくも初優勝を逃したジョルダインを先頭に、全車がいっせいにコースインを開始した。

 コースアウトしながらも果敢に攻めるボウデイが一時トップに立つが、すぐにトレイシーが逆転。しかしボウデイは最後にトレイシーのタイムを上回る37.379秒を記録し、このセッションにおけるトップ・タイムをマークしてみせる。このあとどこまでタイムが上がるか注目されたが、カマシアスがコースアウトして赤旗中断となり、残り時間が5分しかなかったためにそのままセッションが終了。

 結局ボウデイは昨日のプラクティスでトレイシーが記録したトップタイム、37.263秒を破ることができず、総合では2番手となった。3番手はタグリアーニ、4番手フェルナンデスと続き、カマシアス以外全員が1秒以内に入っている。勢いに乗ってきたボウデイは予選でトレイシーのタイムを凌ぎ、今季3度目のポール獲得となるか。

■ロードコースでは1994年以来となるトレイシーのポール

 日曜日ということもあって、大勢の観客が集まったブランズ・ハッチ。アップ・ダウンの多いコースもさることながら、周りに芝生が多く、雰囲気はミド−オハイオにとてもよく似ている。依然太陽がコースを照らし、気温は20度と絶好のコンディションとなった中で、午後1時45分から最終予選がスタート。昨日の予選順位にアタックとなる今回、最下位となってしまったハンター−レイがコースに飛び出していく。

 ハンター−レイが13番手のタイムを出し、次いでモレノがこの時点で総合7番手のタイムを出した。続いてカマシアス、ラビン、ルマリエとルーキーたちがアタックするが、それぞれ17番手や18番手といった下位に沈んでいる。6番目は同じルーキーでもF1を経験しているユーンがアタックし、この時点で9番手。F3000出身のハバーフェルドが上回って7番手に割って入った。

 続々とタイムが更新されていく中で、モンテイロが15番手と振るわず、レイナードに苦しんでいるベテランのバッサーも14番手と不本意な結果に終わった。続くドミンゲスが5番手、ジョルダインが8番手、フェルナンデスが5番手とメキシコ人トリオが健闘したが、プラクティスから好調だったタグリアーニが5番手に入ってそれぞれの順位も下がっていく。

 チームメイトの活躍とは対照的なカーパンティエは9番手、残るはいよいよトップ5となり、レイナード勢最上位のマニングが8番手に終わる。スペイン出身のセルビアが4番手に入り、次はフランス出身のルーキー、ボウデイが登場。ところが4周目で勢いあまってコースアウトを喫し、3周目の37.044秒がベストとなった。最後から2番目はジュンケイラだったが、昨日のタイムを上回ることができず、トレイシーのポールポジションが確定。いったんコースに出ていたトレイシーだが、誰もタイムを破れなかった事を知ってそのままピットへと戻ってきた。

 トレイシーにとって2000年のミシガン以来となるポール・ポジションであり、ロードコースでは1994年のラグナ・セカ以来、通算14度目のポール獲得。総合ではジュンケイラが2番手だったが、このセッションでトップだったボウデイがフロントローと1ポイントを手にし、開幕2戦と同じドライバーによる最前列スタートとなる。19台中、14番手のバッサーまでが1秒以内という結果だ。久しぶりのポールからスタートするトレイシーが4連覇を成し遂げ、記録更新となるだろうか。