CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第2戦 モンテレイ【決勝】フォト&レポート

<US-RACING>

 このレースウィークに急遽チャンプカー参戦が決まったユーン。昨年までF1に乗っていたとはいえ、テストもなしのいきなりの走行に多少戸惑ったようだが、決勝では徐々にマシンを自分のモノにしていき、決勝では見事9位に入賞して初ポイントを獲得。次回のロングビーチでは更に上位を狙ってほしいものだ。

 金曜日は6万7千人以上、土曜日はモンテレイでメキシコ・プロリーグのサッカーとベースボールの試合が開催されていたにもかかわらず、5万5千人以上のレースファンが詰め掛け、日曜日の決勝レースには9万2千以上がこのファンドディラ・パークのサーキットへ足を運んだ。2001年にモンテレイで初開催以来、チャンプカー・シリーズはここヌエボ・レオン州で最大のスポーツイベントとなり、地域の一大イベントとなった。

 決してリソースが豊富とはいえない新チームからエントリーしながらも、予選、決勝ともに安定したパフォーマンスを披露したタグリアーニ。表彰台に上がった彼の顔には安堵の表情が良く表れていた。

 土曜日のプラクティスでマシンを破損してしまい、最終予選アタックを見送ることとなったトレイシー。自分とチームのポテンシャルを信じ、序盤からボウデイにピタリとつけてプレッシャーをかけた。レース中は胃痛に悩まされながらもペースを崩すことなく2連勝を達成。「ここ(記者会見)に来る前、トイレに寄らなくてはならなかったよ」といって記者たちを笑わせた。

 開幕戦と似たような顔ぶれとなった今回の表彰台だが、さすがメキシコとあってジョルダインへの声援はなかなかやまなかった。ベテランのフェルナンデス、昨年ルーキーイヤーながら初優勝を挙げたドミンゲスに続いて、ジョルダインも今シーズンは念願の初優勝を飾って表彰台の一番に上りたいところ。

 決勝レースはすべてがうまくかみ合わなかったボウデイ。無線の故障でピットとのコミュニケーションがとれず、最初のピットインのタイミングを逃して自分のペースを崩してしまった。連続ポールを獲りながらも、なかなかレース結果に結びつかない。ロングビーチでは思ったとおりの戦いができるか。