CHAMP CAR

チャンプ・カー・ワールド・シリーズ 第2戦 モンテレイ【プレビュー】

<US-RACING>
BRIDGESTONE PRESENTS THE CHAMP CAR WORLD SERIES POWERED BY FORD
Round 2

ブリジストン・プレゼンツ・ザ・チャンプカー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォード
第2戦
Tecate Telmex Monterrey Grand Prix
テカテ・テルメックス・モンテレイ・グランプリ

■開催地:メキシコ、ヌエボ・レオン州モンテレイ
■レース・トラック:ファンディドラ・パーク仮設ロードコース
■コース全長:2.104マイル(3.387キロ)
■決勝レース:85周
■過去のウイナー:クリスチアーノ・ダ・マッタ(2001、2002年)
■昨年のポールシッター:ケニー・ブラック(2001年)、アドリアン・フェルナンデス(2002年)
■コース・レコード:100.665マイル、75.244秒(2001年ケニー・ブレック)

●大人気のメキシコ・モンテレイで迎える第2戦
2001年から2年間、開幕戦として開催されてきたメキシコ・モンテレイ。今シーズンからフロリダ州のセント・ピーターズバーグが開幕戦の舞台となり、シーズンの2戦目を飾ることになる。昨年からは首都のメキシコ・シティでもレースが行われ、メキシコでは年間2レースを開催するCART。その2レースだけで約50万人以上(それぞれの3日間を合計)もの観客が集まり、世界でも有数のビック・イベントとして認知されている。

アメリカ、テキサス州の国境から車で約4時間の場所に位置するモンテレイは、メキシコの重工業の中心地。サーキットがあるファンディドラ・パークはかつてラテン・アメリカで初めて設立された製鉄所(1900年)の跡があることからも分かるように、メキシコの鉄鋼業のほとんどがこのモンテレイを拠点としている。

●今季初のロードコースで、またもボウデイが飛び出すか?
コースは全長2.104マイル、計12のターンで構成される今シーズン初の常設ロード・コース。約300キロを記録するストレートが2箇所有り、ハイスピード・コーナーや中速、低速コーナーと、バラエティに富んだコースレイアウトになっている。これまで走行してきたドライバーからも高い評価を得ているコースであり、CARTチームオーナーのU.E.パット・パトリックとジェラルド・フォーサイスによってレースが運営されている。

昨年はメキシコの英雄フェルナンデスがポールポジションを獲得し、自国での優勝が期待された中で、ブレーキング時にマシンの一部が路面にあたってしまうトラブルが発生。後退を余儀なくされたフェルナンデスを尻目に、5番手からスタートした昨年の覇者、ダ・マッタが確実にポジションを上げて見事2年連続優勝を飾った。2番手にはフランキッティ、3番手はダ・マッタのチームメイト、フィッティパルディが入っている。

開幕戦ではルーキーのセバスチャン・ボウデイが初日、2日目ともポールポジションを獲得し、シーズンオフから見せたその速さが証明された。レースでもスタートから30周目までトップをキープするも、1回目のピットストップ後にホイールをコンクリート・ウォールに接触してスローパンクチャーとなり戦線離脱。その後ベテランドライバーのトレイシーが35周目からトップに踊り出ると、安定した走りを見せて見事20勝目を手中に収めた。

モンテレイは2年連続でニューマン/ハース・レーシングが優勝しているコース。そのチームから参戦しているボウデイが、今回のモンテレイでもトップ争いにからんでくるのは間違いないだろう。また、チームメイトで昨年のランキング2位のジュンケイラも、負けるわけにはいかない。チームメイト同士のトップ争いが予想されるが、開幕戦覇者のトレイシーをはじめとするベテランドライバー勢が、この二人に対してどのような走りを見せるかも興味深い。