<US-RACING>
Photo&Report by Hiroyuki Saito
初めての開催となったセント・ピーターズバーグだが、初日から大勢の観客が訪れていた。写真は恒例のサイン会の様子で、蒸し暑い中であるにもかかわらず長蛇の列。多くのドライバーやチームがいなくなったが、ぱっと見た感じではそれほど違和感はなかった。初めての観客にとっては、十分にレースの雰囲気を感じることができるだろう。
昨年バーバーダッジプロシリーズにスポット参戦した日本人のレーサー鹿島が、今年もチャレンジ。このシリーズで優勝経験をもち、今年からIRLにホンダドライバーとして参戦するロジャー安川がコーチとして現場に訪れていた。プラクティスは参加27台中21位だったが、予選は23位と順位を落としてしまう。明日のレースでの追い上げに期待しよう。
スプリング・トレーニングの後に今シーズンの参戦が決定したフィッティパルディ‐ディングマン・レーシング。F1、CARTでチャンピオンを獲得し、インディ500でも優勝を果たしたブラジルの国民的英雄エマーソン・フィッティパルディと、ビジネスマンのジェームズ・ディングマンが共同でチームを立ち上げた。ドライバーはティアゴ・モンテイロで、昨年のボウデイのチームメイトだ。
初日の予選は、ニューマン/ハースの2台が61秒台を記録するが、最後尾のタイムは66秒台とタイム差が約5秒もあった。今シーズンは約半数がニューチームとルーキードライバーであり、昨年のチャンピオンチームに歯が立たないのは確か。レースを重ねていくうちにそのタイム差が徐々に縮まり、いつの日か逆転する日が訪れることを期待したい。
今シーズンから名称が“ブリヂストン・プレゼンツ・ザ・チャンプ・カー・ワールド・シリーズ・パワード・バイ・フォード”に変わり、新たなスタートを切ることになったCART。開幕戦の舞台は、初開催となるフロリダ州セント・ピーターズバーグの特設ストリート・コースだ。朝から蒸し暑い気候となった初日、2月上旬のスプリング・トレーニングでトップタイムを記録した脅威のルーキー、セバスチャン・ボウデイが午後の予選で見事暫定ポールを獲得。