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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第19戦 サーファーズ・パラダイス【予選初日】レポート

<US-RACING>
午前中は雨が降ったり止んだりという不安定な天気だったものの、予選が始まる頃には晴れ渡り、絶好のコンディションとなったサーファーズパラダイス。完全なドライとなった路面の温度は36度、気温は26度と言う状況の中、午後2時30分にヒューストンの予選における下位グループからアタックが始まった。

開始から10分が経過し、ブレックが4周目に記録した94.064秒がトップ。2時42分、この週末がチャンプカー・デビューとなる地元出身のインディライツ・ドライバー、ジェイソン・ブライト(デラ・ペナ)がターン3でコースアウト。エンジンをストールさせてしまい、レッドフラッグとなってしまった。

2時46分にグリーンとなり、2時50分の時点では相変わらずブレックがトップ(タイムかわらず)。2位はチームメイトのパピスが続き、3位はフェルナンデスといった具合だ。その後カーペンティエが初めて93秒台に入れる93.798秒を記録した矢先、それまでトップだったブレックが終了1分前にターン3でコースアウトしたために赤旗となり、そのままチェッカードフラッグ。カーペンティエ、ブレック、パピスの順でセッションが終了した。

15分のインターバルをおいて、ヒューストンの予選における上位グループの予選がスタートしたのは午後3時15分。6分後にカナーンがターン12でコースアウトするがそのまま復帰、その直後にモントーヤが93.623秒のトップタイムを出したが、チームメイトのバッサーが93.557秒を叩き出してモントーヤを上回る。

さらに朝のプラクティスで20位に終っていたポイントリーダーのド・フェランが63.424秒を記録してトップに浮上したかと思えば、同様に朝のプラクティスで23位だったフランキッティが93.380秒をマークしてトップに踊り出る。二人とも朝の不調が嘘のようだ。

しかし前戦の覇者、バッサーも負けじと93.052秒を記録、96年以来となるサーファーズのポールポジションが実現するか。3時32分、95年のサーファーズパラダイスで優勝しているトレイシーがコースアウトしたためにレッドフラッグ。8分間のピットストップペナルティが科せられることになってしまう。

セッションも残り10分となった3時35分にグリーン。その6分後、好調なド・フェランがこの日初めて92秒台に入れる92.618秒を10周目のラップで記録。一方、このポイントリーダーに少しでも近づきたいランキング4位のアンドレッティが、終了2分前にターン3でコースアウト。ストールしたためにレッドフラッグとなり、ここでセッションが終了となった。

ド・フェランは終了間際に92.057秒までタイムを縮め、暫定ポールが確定。2位はモントーヤの92.684秒とこの二人だけが92秒台に突入した。3位はバッサーが入ったことにより、順位は逆となるが、ヒューストンの表彰台を占めたトップ3の再現となる。朝のプラクティスで好調だった中野は1秒近くタイムを上げるも18位に終ってしまった。

ペンスキーのホンダ・レイナードを、ガナッシのトヨタ・ローラ2台が追う。アンドレッティのフォードが4位に入り、カナーンのメルセデスが5位と各メーカーが揃って上位に顔を出す結果となった。3連続ポールを狙うフランキッティは6位に終ったが、明日の最終予選で巻き返すことができるだろうか。

まだ、誰もそのフランキッティのコースレコードである91.703秒を上回っていない。