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CARTチャンピオンシップ・シリーズ 第9戦 クリーブランド【プラクティス2】レポート

<US-RACING>
初日同様、晴れ渡った青空の下、午前10時15分、第2回目のプラクティスが開始。気温は24度、路面温度は32度というコンディションだ。セッション開始後10分の時点での順位は、トップがジル・ド・フェラン(58.442秒)、2位エリオ・カストロネベス(58.842秒)と、ペンスキーのドライバーがトップ2のタイムで、3番手にアレックス・タグリアーニ(59.125秒)が続く。ここまでにクリスチアーノ・ダ・マッタとジミー・バッサーがコースアウトするが、体制を立て直し、ピットへと向かう。

20分が経過しトップタイムは相変わらずド・フェランだが、2番手にオリオール・セルビア(58.724秒)、それに3番手にロベルト・モレノ(58.826秒)が上がって来る。

セッション開始から30分が経過しても相変わらずド・フェランがトップだが、2位にマーク・ブランデル(58.484秒)が、そしてジミー・バッサー(58.626秒)が3位へと順位が入れ替わる。

10時32分、マックス・パピスがターン1でスピン、そのままコースへ復帰しプラクティスを続行。その3分後、今度はルイス・ガルシアJr.がターン6の出口でスピンしタイヤウォールにヒット。ドライバーは自力で脱出するが、マシンはサスペンションが大破してしまう。このためコースはレッドフラッグとなる。10時48分にグリーンフラッグが降られ、セッションが再開。この時点での順位は、トップがド・フェラン、それをブランデル、パピス等が追う。

10時51分、クリスチャン・フィッティパルディがターン7でコースアウト。ケニー・ブレック(ターン3)、ミチェル・ジョルダインJr.(ターン6)等も続いてコースアウトするが、いずれもマシンにはノーダメージでコースへ復帰した。

ここまで安定した走りでタイムアップを図ってきたPPIのクリスチアーノ・ダ・マッタが10時56分、17周目のラップで58.160秒のタイムをマーク、一躍トップとなる。その直後、中野信治がターン3でコースアウト。ダメージは見られなかったものの、中野は大事を取って一端マシンをピットへと入れる。

10時58分、カストロネベスがターン4で看板に突っ込みストールしてしまったため、コースは再びレッドフラッグとなる。セッション開始後1時間の順位は、1位ダ・マッタ、2位ド・フェラン、3位グージェルミン(58.376秒)というオーダー。コースは11時4分にグリーンフラッグが降られセッションが再開する。

その5分後、黒澤琢弥がターン6でスピン。なんとかストールを免れた黒澤は、マシンコースへ戻しプラクティス続行する。11時10分、オーダーは1位ダ・マッタ、2位ド・フェラン、そして3位にはマイケル・アンドレッティが入る。

11時13分、パピスが燃料切れでターン5を過ぎたコース脇にマシンを寄せストップ。同じ頃、ターン3では中野がコースアウト。中野はそのままコースへ復帰しプラクティスを続行。続いてハータがターン7とターン8の間でコースアウトしてストール。残り時間1分を残したところでCARTはチェッカーフラッグを降り、セッションを終了する。トップは58.164秒のタイムを出したダ・マッタ、以下ド・フェラン、アンドレッティと続いた。エンジンメーカー別に見ると、トップがトヨタで2位ホンダ、3位フォード、4位メルセデスと、4メーカーが凌ぎを削る面白い結果となった。また二人の日本人ドライバーのタイムは中野が59.864秒で25位、黒澤は62.204秒がベストと初日のプラクティスタイムを上回れず、不本意ながら27位という結果となった。

次はいよいよ最終予選。昨日の予選結果順位をもとに、遅いグループと速いグループに分けられ、午後1時45分から行なわれる。プラクティスセッションで4メーカーが1〜4位のタイムで接近しているだけに、熱い展開が期待できそうだ。