<US-RACING>
開幕以来7人のウイナーは新記録。接近するポイント争い
これまで消化した7戦で、全て違うドライバーが優勝するという大混戦模様を見せる今シーズンのFedExチャンピオンシップシリーズ。今週末にオレゴン州ポートランドで開催される第8戦“Freightliner G.I. Joe’s 200 Presented by Texaco”で、また違うドライバーが優勝するのだろうか?
前戦のデトロイトで達成された7人目のウイナーだが、これはCARTの新記録であり、今回も新たなウイナーが登場した場合、記録更新となる。ちなみに今までの記録は1991年で、開幕から6戦で6人のウイナーが登場した。
この年、合計で10人のウイナーが登場するという新記録が達成されたが、昨年この記録に並んだのは記憶に新しい。しかしここで注意したいのが、1991年が13戦しかなかったのに対し、昨年は20戦と大幅に違う事。このままいけば年間の優勝者数の更新も夢ではないといったところか。
さて、7人のウイナーが登場している事からも、ポイント争いは非常に接近しており、現在21ポイントの中に10人がひしめき合うという状況。
現在総合得点59でポイントスタンディングトップのポール・トレイシーは、第3戦のロングビーチでの優勝を含む開幕3戦で表彰台に入っているが、最近の2戦、ミルウォーキーとデトロイトではノーポイントに終わり、シリーズ序盤の勢いが失速中だ。これからどのようなレースを見せてくれるのかが注目される。
続いて総合ポイント54でポイントスタンディング2位に付けるジミー・バッサーは、優勝こそないものの、7戦中5戦でトップ7以内に入り着実にポイントをゲット、特にロングビーチとリオ・デ・ジャネイロでは表彰台入りを果たしている。
そしてこれに続くのが総合ポイント52でポイントスタンディング3位に付けているベテラン、ロベルト・モレノ。モレノは7戦中5戦で9位以上に入賞し、開幕戦のホームステッドでは2位でフィニッシュしている。
続くポイントスタンディング4位が開幕戦で優勝し、先週のデトロイトでも2位でフィニッシュしているマックス・パピス。現在総合ポイント47で上位陣を追う。同じく総合ポイント47なのが、昨年のポートランド戦のディフェンディングチャンピオン、ジル・ド・フェランだ。今年のナザレスで優勝しているド・フェランは今回の予選初日で暫定ポールポジションを獲得しており、今週の優勝候補ナンバー1といったところか?
ミルウォーキーでトヨタに初優勝をプレゼントしたファン・モントーヤは、今シーズンも他を寄せ付けない圧倒的な速さをレースで見せてはいるが、不運なリタイヤが続き総合ポイント46で現在6位。しかしながら今後リタイヤが減れば確実に上位に入ってくるだろう。
もてぎで優勝しているマイケル・アンドレッティは44ポイントでランキング7位。ポートランドで過去3度の優勝経験があるアンドレッティも予選初日では4番手に付けており、決勝レースの結果が期待される。
このあとにはダリオ・フランキッティが40ポイント、ケニー・ブレックが39ポイント、リオ・デ・ジャネイロで優勝しているアドリアン・フェルナンデスが38ポイントで続き、まだまだポイント争いの行方は見えない。