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アメリカン・ル・マン・シリーズ・ウィンター・テスト セブリング【2日目】 フォト&レポート

<US-RACING>

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薄い雲が空を覆い、やわらかい太陽の光が差す中で行われたセブリングでの2日目のテスト。気温も22度までしか上がらず、過ごしやすい一日となった。2日目の参加台数は初日よりも3台増え、合計18台のマシンがテストを行った。LMP2ではペンスキー・モータースポーツがカーナンバー6のマシンでも走行を始め、ライアン・ブリスコーと昨年のクラス・チャンピオン、セッシャ・マーセンがドライブした。その結果、午後のセッションで26周目にブリスコーが今日の総合トップタイムとなる1分47秒219を記録。昨年のクラス・チャンピオンとなるチームメイトのマーセンより0.288秒上回るタイムで周囲を驚かせていた。「このマシンで走るのは本当に素晴らしいね! 今まで乗った車とはだいぶ違う感じだと思っていたけど、まるでオープン・ホイール・マシンにカバーがかかっているようなものだよ。コーナーでものすごく速いんだ」と、ブリスコーはマシンに対しての感想を話した。明日のテスト最終日では更なるタイムアップとなるか?

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この日、ダニカ・パトリックがアンドレッティ・グリーン・レーシングのステアリングを握った。2003年にフェラーリ550マラネロでプチ・ル・マンに参戦して以来のALMSだが、プロトタイプ・クラスは初めてとなる。パトリックは20周にわたって走行し、1分52秒4を記録。「マシンはとてもいい。トラクション・コントロールつきのエンジンに乗ることもそうだけど、色々なことに興奮している。私はインディカーに乗りなれているからね。ここのスタッフと仕事をするのも楽しいし、私にとってこの挑戦は素晴らしい経験になったわ」と集まったメディアに対してパトリックは初めてドライブした感想を語った。記録したタイムはチームメイトから遅れをとったが、「ブライアンとダリオの間の短い時間に、20周くらいしか走れなかったから」と気にしていない様子。強気なダニカはALMSでも健在だ。

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今シーズンALMSのLMP2に初参戦するアキュラと、アキュラ・エンジンを搭載する3チームのプレス・ブリーフィングが午前11時から30分行われた。はじめにHPD(ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント)社長のロバート・クラークが挨拶し、チーム紹介を行った。ホンダとチャンプ・カー参戦時代から関係が続いているロウズ・フェルナンデス・レーシングにアンドレッティ・グリーン・レーシング、そしてスポーツ・カー・レースでの参戦経験が豊富なハイクロフト・レーシングの3チームのドライバーとオーナーが集まり、メディアに対して様々な質問に答えていた。インディ・カー・シリーズがホンダのワンメイクとなって2年目の今年、ALMSにはアキュラ・ブランドで新たな挑戦を挑むことになった。最大のライバルはインディ・カーで同じホンダ・エンジンを積む昨年のLMP2クラス・チャンピオン、ペンスキーだ。