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第16戦インディ・ジャパン決勝レポート&リザルト、ハイライト映像!

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第16戦インディ・ジャパンを制したエリオ・カストロネベス。中盤はチームメートのライアン・ブリスコーが先行したものの、117周目の3度目のピット・ストップでトップに返り咲き。200周中153周もリードする圧倒的な速さで、2度目のフェンス登りを披露しました。
 
2位でゴールしたダリオ・フランキッティは、序盤からブリスコーと激しいバトルを展開。71周目の2度目のピットで一時5番手まで順位を落としましたが、終盤にスパートをかけて123周目に2番手へ。そのままゴールして初代オーバル・チャンピオンに輝きました。
 
予選3位からスタートしたウィル・パワーは40周目に12番手まで後退。チャンピオンシップが厳しくなるかと思われた中、ポイント・リーダーらしい走りで169周目には3番手まで追い上げ、フランキッティにわずか届かず3位でゴール。12ポイント差で最終戦へ。
 
初日のアクシデントで決勝セットを煮詰めきれなかった佐藤琢磨は、10番グリッドから後退を余儀なくされて72周目に17番手まで後退。ドライブしながら調整を繰り返し、終盤にかけてポジションを上げていった佐藤は、171周目に12番手まで追い上げてゴールしました。
 
予選17位からスタートした武藤英紀は、71周目のコーション中に上位勢が2度目のピットへ入った際、コースに留まって2番手に躍進。展開次第で上位フィニッシュも可能という状況でしたが、2度のイエローで作戦は成功せず、最後は14位まで追い上げてフィニッシュしました。
 
一年ぶりのレースとなったロジャー安川は、予選21位から追い上げるマシンに仕上がってなかったことや、急遽スタッフが帰国したために代替のスタッフを日本で採用。思いどおりに走れない状況の中でも最後まで走りきり、6度目のインディ・ジャパンを20位でゴールしました。
 
●記録で見る今回のレース
 
カストロネベスは06年以来となる2度目のポール・トゥ・ウィン、アラバマとケンタッキーに次ぐ今季3勝目です。153周をリードして最多リードラップの2点、ポール・アワードの1点と獲得可能な53ポイントすべてを手に入れ、ランキング3位にアップしました。
 
カストロネベスはIRLで通算19勝目、CART時代から数えて25勝目となります。かつてのチームメート、サム・ホーニッシュJr.が持っていたインディカー・シリーズの通算最多リード・ラップ記録、3428周を更新する3487周をマークしました。
 
フランキッティはツインリンクもてぎで3度目の2位(00、09-10年)で、今回の結果によりAJフォイト・オーバル・チャンピオンに輝きました。パワーはオーバルの初表彰台となる3位。10戦連続でレースをリードしていましたが、今回はトップを走行できず。
 
ランキング・トップのパワーとランキング2位フランキッティは、レース前の17ポイント差が12に短縮。優勝したカストロネベスと6位ディクソンはチャンピオン争いから脱落し、パワーとフランキッティの一騎打ちに。5位のダニカ・パトリックは32戦連続完走。
 
ロジャー安川レポートは月曜日にアップしますので、お楽しみに!
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