第9戦ワトキンス・グレンの予選を制したのは、ランキング・トップのウイル・パワーです。今季5回目の予選トップであり、チーム・ペンスキーは第2戦以降8戦連続、このコースでは初開催から6年連続(05-07カストロネベス、08-09ブリスコー)のポールとなりました。
ペンスキーのワンツースリーとなった今回、予選2位は前回の常設ロード・コース第3戦アラバマの覇者エリオ・カストロネベスで、予選3位は第5戦カンザスのウイナーであるライアン・ブリスコーです。毎年ここで予選を制しながら未勝利のペンスキー、今度こそ初優勝なるか?
予選4位はロード&ストリート・コースでペンスキーに追いつきたいチップ・ガナッシ・レーシングのダリオ・フランキッティ。前回のアイオワでギアボックス・トラブルに見舞われた今年のインディ500勝者は、未勝利のこのコースをなんとしても制覇したいところでしょう。
2005年から3年連続でこのコースを制した03、08年のチャンピオンのディクソンや、去年の覇者ウイルソンを上回って、予選5位を獲得したのは佐藤琢磨! 今季ベスト・グリッドからのスタートで、強豪ペンスキーとガナッシの牙城を切り崩して欲しいですね。
一方、武藤英紀は今回もフル・コース・コーションのタイミングに翻弄され、コース・インした直後にはポール・タイムより10秒以上も遅いミルカ・デュノに行く手を阻まれたことにより、タイムを縮めることができず予選14位。明日の決勝での追い上げを期待しましょう。
●記録で見る今回の予選
・パワーにとってセント・ピーターズバーグ、アラバマ、ロング・ビーチ、アイオワに次ぐ今季5度目、インディカー・シリーズに参戦した15戦中7回目の(47%の確率)ポール・ポジションを獲得。このコースでは初のポール・スタートで、勝てば今季3勝目(キャリア4勝目)。
・パワーは昨年からスポット参戦でチーム・ペンスキーに加入し、エントリーしたすべてのロード&市街地コース(9戦)の予選でファスト6へ。インディカー・シリーズに参戦した15戦中、トップ5のスターティング・グリッドを11回(73%の確率)獲得しています。
・チーム・ペンスキーはワトキンス・グレンで6年連続ポール(05-07カストロネベス、08-09ブリスコー、10パワー)を獲得しながら、未勝利(05-07ディクソン、08ハンターレイ、09ウイルソン)。明日このコースでチームの初優勝を目指します。
・チーム・ペンスキーは今季8戦連続のポール・ポジションを獲得し、シリーズの連続ポール記録を更新中。パワーがセント・ピーターズバーグ、アラバマ、ロングビーチ、アイオワ、ブリスコーがカンザスとテキサス、カストロネベスがインディアナポリスでポールを獲得。
・チーム・ペンスキーにとってオープン・ホイール通算191回目、チーム総合では386回目のポール・ポジション。昨年のエドモントン以来となる今季初の予選ワンツースリー。チームメイトのフロントロー独占は昨年の最終戦以来(ガナッシのフランキッティとディクソン)
・佐藤琢磨にとってキャリア・ベストとなる予選5位。今シーズン2度目のファスト6進出で、これまでの予選ベストはワトキンス・グレンと同じ常設ロード・コースの第3戦アラバマで記録した6位。日本勢での今季ベストグリッドは第5戦カンザスで武藤英紀が記録した4位。
ファスト6におけるトップと6位のタイム差は、0.9503秒。
後ほどロジャー安川の現地レポートをアップしますので、お楽しみに!
●予選リザルト
●スターティング・グリッド
●プラクティス総合リザルト
●第2プラクティス・リザルト
●ミルカ・デュノに抗議するライアン・ハンター-レイ