大きな雨雲が近づいていたため、スタートが15分早まった第8戦アイオワ。今シーズン唯一のショート・オーバルを制したのは、アンドレッティ・オートスポーツのトニー・カナーンでした。予選15位とチーム中最下位の位置から、最後は2位に4.2030秒の大差でゴール!
ベテランらしいレース運びを見せたカナーンに続き、2位でゴールしたのは同郷のエリオ・カストロネベスです。180周目の最後のピット・ストップで2番手にジャンプ・アップし、やがてトップに立ったものの残り10周でカナーンがパス。今季2度目のフェンス登りならず。
参戦3年目にして初めての表彰台となる3位を獲得したのは、KVレーシングのEJビソでした。チームにとって今季ベストのリザルトとなりましたが、ビソもスタート・ポジションはチーム中最低の19番グリッド。後方から着実に追い上げての初表彰台獲得です!
日本勢は予選7位からスタートした佐藤琢磨が、初のショート・オーバルとは思えないほどの快走を披露。168周目にスコット・ディクソンをパスして表彰台圏内の3番手に躍進しましたが、周回遅れをパスする際にクラッシュを喫し、19位リタイアに終わりました。
予選から不振が続いていた武藤英紀は24番グリッドからスタートし、様々なセット・アップを試しながら挽回を狙っていました。しかしどのセットでもマシンは一向に回復せず、最後はタイヤを使い切ったために20位でリタイア。次のロード・コースに期待しましょう!
後ほど、ロジャー安川による現地レポート&日本人ドライバー・インタビューをアップしますので、お楽しみに!
●記録で見る第8戦アイオワの決勝
・トニー・カナーンは今季初優勝で、インディカー・シリーズでは通算14勝目。2008年リッチモンド以来の勝利。
・アンドレッティ・オートスポーツにとって、第4戦ロング・ビーチのライアン・ハンター-レイ以来となる今シーズン2度目の勝利。
・エリオ・カストロネベスは第3戦アラバマの優勝に続く、今季2度目の表彰台フィニッシュ。
・EJビソはキャリア・ベストの3位でフィニッシュ。これまでのベストは2008年セントピーターズバーグでの4位。
・KVレーシングにとって、昨年シカゴでのマリオ・モラエスの3位以来となる表彰台で、インディカー・シリーズでは最高位。
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