＜US-RACING＞
第13戦ミド-オハイオの予選でポール･ポジションを獲得したのは、昨年のレース･ウイナーのライアン･ブリスコーでした。「ミド-オハイオとペンスキーの相性がいいね。各コーナーで路面を補修した部分がある上に、雨も少し降ったりしたので、かなり難しい状況ではあったけどすごく楽しくなってきた。レッド･タイヤが最高だったよ。相変わらずグリップが高くて、楽しくドライブすることができた。ペンスキーのみんながクルマを完璧に仕上げてくれたので、僕の仕事がだいぶ楽になった」と大喜びのブリスコーでした。今季3度目、キャリア7度目のポール･ポジションです。果たして、明日のレースではミド-オハイオの２連覇を実現できるでしょうか？
前回の常設ロード･コース、ワトキンス･グレンを制覇したジャスティン･ウィルソンは、2位に入ってフロント･ロー･スタートを獲得しました。ウィルソンが記録したタイムは1分06秒707と、ブリスコーからわずか0.0193秒落ち。「うまくいったと思うよ。クルマのバランスが良かったし、チームは1つになって一生懸命働いてくれていた。ほんとうはポール･ポジションを狙っていて、ほんのわずかで逃したのはすごく悔しかった。ワトキンス･グレンのような展開になるといいね」と2勝目を狙うウィルソン。今回デイル･コイン･レーシングのトレーラーは、ワトキンス･グレンでのチーム初優勝を記念するカラーリングとなっていますよ。
初日トップだったスコット･ディクソンは、今日も総合ファステスト･ラップを記録したのですが、そのタイムを記録したのは第2ステージ。最終予選であるファイアストン･ファスト･シックスでは、3位のタイムにとどまり、セカンド･ローからのスタートとなってしまいました。「悪くなかったね。全体を通して、ファステスト･タイムを記録したんだけど、結局3位だったから少し残念。予選ではタイミングの重要性を改めて分かった。クルマのスピードは満足しているよ。優勝できるようなスピードがあるけど、まずは前の2台をパスしなければいけない」とちょっと悔しそうなディクソン。2007年にここで優勝したディクソンは、2度目のミド-オハイオ制覇を狙います。
ここオハイオ出身のグラハム･レイホールは、4番グリッドを獲得し、地元ファンは大喜びでした。「マクドナルドのマシンは一日中調子が良かった。レッド･タイヤを最大に利用しようと思ったんだ。少し時間がかかったけど、最終的に良い感じで走ることができた。最後にユーズドのレッド･タイヤを使っていたから、少しグリップが足りなかった。もうちょっとグリップがあったら、ポールを獲れたかもしれない。ここは僕のホームタウンなので、どうしてもここでポールを獲りたかったんだ」と予選を振り返ったレイホール。今回被っているヘルメットは、地元のヒーローであるお父さんと同じカラーリングにしていますよ。キャリア2勝目を地元ファンの前で飾ることができるといいですね。
武藤英紀は、先月のミド-オハイオ･テストと同じセット･アップで予選に臨み、第11戦エドモントンに続いて予選第2ステージ進出。最終的に11番グリッドを獲得しました。6列目からの追い上げとなります。AGR勢の中では、トニー･カナーンに負けてしまいましたが、ダニカとマルコを抑えることができました。ワトキンス･グレンのように、ピット戦略を変えて上位進出を狙って欲しいものです。
「チームを全体的に見ても誰も最後のステージに進めていないですね。予選で思い切ったことをやるというのをみんなができていなくて、もう少し大きく変更しても良かったのかなと思います。この間のテストとまるっきり同じ状態で持ってきたのはぼくだけですね。他のドライバーは、何箇所も変更してここに来ています。明日のタイヤに関しては、恐らく赤でスタートして、そして赤で終わろうかなと思っています。チームメイトも同じような順位にいるし、それぞれがライバルになるので、彼らと話をしながら最後の選択をしたいと思っています。スティントによって燃料をかなりセーブしないといけないと思いますけど、基本的にツー･ストップの戦略が一番速いかなと思いますし、他の選手もきっとそう来るでしょう」
朝から曇り空となったミド-オハイオ。サーキットに来る途中でぽつりぽつりと雨が降り、今日は雨の日かと思ったものの、すぐに止んで一安心しました。しかしコース上空の雲は流れることはなく、プラクティスがスタートして45分後にとうとう降りだしたのです。ほとんどのドライバーやチームが様子を見る中、ダリオ･フランキッティをはじめ何台かは走り始めましたが、様子を見る程度の走行で終了。雨はプラクティス終了後に降ったり止んだりを繰り替えし、午後は降ることなく無事予選が終了しました。さてみなさん、Pick the Winnerの投稿は終わりましたか？初年度はディクソン、2年目はブリスコーが勝っていますが、果たして、明日の決勝では誰が勝つのか、ぜひ占ってください。