NASCAR

“トヨタ カムリ”開幕3連勝はならず

<Toyota>
NASCARネイションワイド・シリーズ
第3戦 Sam’s Town 300
 3月1日(土)ラスベガス・スピードウェイででNASCARネイションワイド・シリーズ第3戦「Sam’s Town 300」が開催された。
 ネイションワイド・シリーズでは、開幕から“トヨタ カムリ”のT.スチュワートとKy.ブッシュが2戦連続での1−2フィニッシュを果たしており、3戦連続の記録が達成されるか、注目を集めることとなった。
 午前9時から行われた予選では、Ky.ブッシュが3番手タイムを叩き出しながら、アタック2周目に姿勢を崩し、壁にクラッシュ。僅か4時間後に迫った決勝レースではスペアカーへと乗り換えることを余儀なくされてしまった。
 一方、B.ヴィッカーズがポールポジションを獲得。開幕からシリーズ2連勝を飾っているT.スチュワートも4番手、D.ロイティマンが5番手と好位置につけ、6台の“トヨタ カムリ”が決勝へと臨んだ。
 午後1時50分、好天の下1.5マイルオーバルを200周(300マイル:約480km)して競われる決勝レースがスタート。ポールポジションのB.ヴィッカーズを、4番手スタートから一気にポジションを上げたT.スチュワートがかわすと、序盤戦を支配。B.ヴィッカーズと共に上位争いを繰り広げた。
 そして、スペアカーへの乗り換えのために最後尾からのスタートを余儀なくされたKy.ブッシュも見事な追い上げで、レースが折り返しを過ぎた64周目には首位に躍進。まもなくT.スチュワートとの1−2体制となり、3戦連続の1−2フィニッシュ達成なるかと思われた。
 しかし、103周目、2位を走行していたKy.ブッシュが外壁に接触。無念のリタイアとなってしまった。また、131周目には、直前のイエローコーション中のピットインで若干ポジションを落とし、再スタート後に上位復帰を狙ってアタックを開始したT.スチュワートとD.ロイティマンが接触。2台共にスピンを喫し、T.スチュワートはリタイア。D.ロイティマンも25位に終わった。
 そんな中、18番手スタートから粘り強い走りで、後半戦は常にトップ10圏内を走行したベテランM.ウォレスが“トヨタ カムリ”勢最高位となる7位フィニッシュを果たした。
次戦第4戦は3月8日(土)アトランタ・モーター・スピードウェイで開催される。

ドライバー M.ウォレス:
「とても素晴らしい日になった。7位フィニッシュというのは、多くの人にとっては大した結果ではないかも知れないが、私はここ1年に渡ってトップ10フィニッシュを果たしていない。それだけに、私にとってはとても重要なことだ。我々のチームはある意味新しいチームだが、クルーは皆豊富な経験を持っている。彼らは良くやってくれたと思う。僅か3戦目で7位フィニッシュを果たすことが出来た。レース序盤は若干オーバーステア気味であったが、その後レースが進んでいくに連れて調整されて良くなって行った。トップの数台には届かなかっただろうが、もう少しレースの周回数があれば、あといくつかはポジションを上げられたと思う。素晴らしい走りが出来、全てが上手く行った。とても興奮している」

第3戦 Sam’s Town 300 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 17 5 M.マーティン シボレー 202
2 23 16 G.ビッフル フォード 202
3 8 2 C.ボウヤー シボレー 202
7 18 7 M.ウォレス トヨタ カムリ 202
25 5 99 D.ロイティマン トヨタ カムリ 152
27 4 20 T.スチュワート トヨタ カムリ 137
31 3 18 Ky.ブッシュ トヨタ カムリ 102
36 1 32 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 61
39 20 38 J.リフラー トヨタ カムリ 42
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 ポイント
1 T.スチュワート 472
2 Ky.ブッシュ 430
7 D.ロイティマン 369
8 J.リフラー 357
17 M.ウォレス 282
26 B.ヴィッカーズ 225
40 D.ハムリン 147
50 M.マクドウェル 82
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 トヨタ 21
1 シボレー 21
3 フォード 14
4 ダッジ 10
※結果及びポイントは暫定