<Toyota>
NASCARネクステル・カップ・シリーズ
第33戦 Pep Boys Auto 500
10月28日(日)米国南東部ジョージア州アトランタのアトランタ・モーター・スピードウェイでNASCARネクステル・カップ・シリーズ第33戦「Pep Boys Auto 500」が行われた。
コース幅が広く、バンク角も大きく、超高速バトルが繰り広げられることで知られる1.54マイルオーバルでは、3月に第4戦が行われているが、デビュー直後の“トヨタ カムリ”勢は苦戦。雪辱を期して、このコース2度目の挑戦となった。
26日(金)午後7時より予選が行われた。今大会には、クラフツマン・トラック・シリーズで“トヨタ タンドラ”を駆りシリーズタイトルを争っているM.スキナーが“トヨタ カムリ”でエントリー。アトランタを得意とするM.スキナーは予選前の公式練習で17番手とまずまずの速さを見せたが、惜しくも決勝進出は叶わなかった。また、500km以上離れたメンフィスでのブッシュ・シリーズと同じ週末の掛け持ち出場となったD.ロイティマンも予選に挑んだが、無念の敗退となった。
“トヨタ カムリ”勢では、来年序盤での引退を発表しているベテランD.ジャレットが3番手と好位置を確保。B.ヴィッカーズが14番手、M.ウォルトリップが24番手、AJ.アルメンディンガーが31番手、D.ブレイニーが42番手につけ、5台の“トヨタ カムリ”が決勝進出を果たした。
28日(日)午後1時18分、325周(500マイル:約800km)で競われる決勝レースがスタート。2列目3番手の好位置からスタートを切ったD.ジャレットだったが、決勝ではセッティングに苦しみ、徐々に後退。代わって14番手スタートのB.ヴィッカーズが“トヨタ カムリ”勢最上位でトップ10を狙える好位置でのレースを展開したものの、2度の接触で大きく後退を余儀なくされてしまった。
一方、24番手スタートのM.ウォルトリップも序盤に順位を落とし、30位以降に後退。 37周目には、D.ブレイニーがコース上でストップするなど、“トヨタ カムリ”勢は、揃って序盤戦苦しい戦いを強いられることとなった。
しかし、500マイルという長丁場のレースの中で、徐々に調子を上げて行った“トヨタ カムリ”勢は着実にポジションをアップ。AJ.アルメンディンガーはピットタイミングをずらすことで自身初のリードラップを獲得するなど、レース終盤にはD.ブレイニーを除く4台がトップ20圏内でバトルを展開した。
この結果、レース終了直前のクラッシュにより4周延長されたレースを、B.ヴィッカーズは10位でチェッカーを受け、自身今季5度目のトップ10フィニッシュを果たした。M.ウォルトリップが11位、AJ.アルメンディンガーが16位、D.ジャレットも19位に入り、4台の“トヨタ カムリ”がトップ20フィニッシュを果たした。
次戦第34戦は11月4日(日)、米国南東部テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで行われる。
ドライバー B.ヴィッカーズ:
「今日はレース中多くの調整を行ったが、完全にセッティングを決めることは出来なかった。とはいえ、我々の“トヨタ カムリ”はまずまずの速さを持っていた。確かに多くのバトルがあったが、最初の接触は私のミスだ。他車を追い越そうとしてアンダーステア症状に見舞われ、壁に接触してしまった。次の接触は、何が起こったのかわからない。ここアトランタは路面が非常に滑りやすいので、目の前で急ブレーキをかけられたら何も出来ない。この接触で車体左前部を損傷し、再び後退を余儀なくされてしまった。 しかし、最終的にトップ10フィニッシュ出来たのは良かった。今週末、我々は予選で必要なものを理解するという点で、大きな進歩を遂げられたと思う。公式練習で上位を争い、予選でもトップ15に入ることが出来た。予選ではもっと上位を狙えたと思っているが、ポールポジションを取れたかどうかはわからない。今週末我々が得たことが他の全てのコースで応用出来るというわけではないだろうが、多くのコースで役立つはずだ」
第33戦 Pep Boys 500 決勝結果
順位 予選 No. ドライバー名 車種 周回
1 6 48 J.ジョンソン シボレー 329
2 16 99 C.エドワーズ フォード 329
3 32 41 R.ソレンソン ダッジ 329
10 14 83 B.ヴィッカーズ トヨタ カムリ 329
11 24 55 M.ウォルトリップ トヨタ カムリ 329
16 31 84 AJ.アルメンディンガー トヨタ カムリ 329
19 3 44 D.ジャレット トヨタ カムリ 329
38 42 22 D.ブレイニー トヨタ カムリ 263
選手権 ポイント表
ドライバーズポイント
順位 ドライバー名 ポイント
32 D.ブレイニー 2479
38 B.ヴィッカーズ 1834
39 D.ロイティマン 1756
41 D.ジャレット 1423
43 M.ウォルトリップ 1149
44 AJ.アルメンディンガー 1119
57 T.ラボンテ 204
61 J.ヴィルヌーブ 100
63 B.ライツィンガー 79
66 J.ベンソン 70
67 M.グーセン 55
マニュファクチャラーズポイント
順位 メーカー ポイント
1 シボレー 268
2 フォード 187
3 ダッジ 164
4 トヨタ 107
※結果及びポイントは暫定