[親ごころ – チャンプカー -]
アメリカンモータースポーツを観戦するうえで欠かせないのが、アンドレッティ家、アンサー家、アーンハート家などの「ファミリー」の存在。最近では3代目も活躍をはじめています。
そしてその仲間入りをしたレイホール家。ボビー・レイホールは激しいステージパパぶりを発揮しています。自分のIRLのチームを放り出したかのように息子のグラハム・レイホールと一緒に行動しているのです。
そう、思えばアトランティックにデビューしたころから、グラハムの後ろにはボビーが映っていました。おそらくはもっと昔、Kartのころから一緒にやってきたのでしょう。トップカテゴリーのChampcarにステップアップしてからも、テストやレースに必ずボビーは現れます。
そしてボビーが見守るチャンプカーのデビュー戦。1周もまともにレースをすることなく、ダン・クラークに弾かれるようにコンクリートウォールへ。もちろんリタイヤ。あまりにあっけないレースでした。
そしてボビー・レイホール不在で迎えた第2戦。なんとグラハムは2位入賞を果たします。その後のインタビュー中に、グラハムが冗談で?「親父がいないほうが調子いいかも」と言ったそう。そしてその後ボビーがレースに行かないようにしたとか。
切ない……。
けど、分かる気もするかも? ちょっとベッタリすぎでしたもんね。
とはいえ、初優勝のときはその場にファミリーがいたほうが感動的だし、難しいものです。
そこらへんは2代目の気持ち、3代目の親としての気持ちを知るマイケルのほうが、絶妙のスタンスなのかもしれません。まぁ、同時期にしのぎを削ったマイケルには相談しないでょうね!
そうそう、グラハム・レイホールの「グラハム」は、F1ドライバーのグラハム・ヒルにちなんで名付けられたそうです。
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4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
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Illustration & TEXT by アラブルカ