<Champ Car World Series>
セバスチャン・ブルデイ(#1マクドナルド・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、チャンピオンシップ・ポイント・ランキング3位で、レクソール・グランプリ・オブ・エドモントンを迎えることになった。しかし今日の予選初日では、この3度のチャンピオンが前人未到の4連覇へ一歩近づき、ロバート・ドーンボス(#14ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)との差を2点まで縮めた。
レッド・フラッグのために予定より5分早く終了したこのセッションで、ブルデイはシティー・センター空港に設置されている1.973マイルのレクソール・スピードウェイを、58秒709で駆け抜けた。セッション序盤にトリスタン・ゴメンディ(#22ペイ・バイ・タッチ-メガスピエラ・コスワース/DP01/ブリヂストン)が、ターン6の立ち上がりでウォールに激突したことにより、レッド・フラッグが振られた。ゴメンディは腰の痛みを訴えたために、その後地元病院に運ばれ、念のためレントゲンを取ることになった。
ルーキーの二人がチャンピオンの後に続き、シモン・パジノウ(#15オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)が58秒974を記録。この日2位を獲得するには十分なタイムだった。ブルデイのニューマン/ハース/ラニガン・レーシングのチームメイトである、グラハム・レイホール(#2メディ|ゾーン・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、59秒112のタイムで3位に入った。
デイル・コイン・レーシングのブルーノ・ジュンケイラ(#19サニーズBBQコスワース/DP01/ブリヂストン)は、トロントでつかんだ復調の波に乗り、再びトップ5に入るパフォーマンスを見せる。ジュンケイラは59秒127のタイムで4位に入った。5位につけたのは、セッション序盤で自己ベスト・ラップを記録したウィル・パワー(#5オージー・ヴィンヤーヅ・コスワース/DP01/ブリヂストン)。パワーは今朝のプラクティスでトップ・タイムを出していたものの、予選はたった1回の走行になってしまったことから、このオーストラリア人ドライバーは暫定ポールのポイントを獲得できず、ポイント・ランキングでトップとの差を縮めることが出来なかった。
ジャスティン・ウィルソン(#9CDWコスワース/DP01/ブリヂストン)は6位に入り、PKVレーシングのニール・ヤニ(#21レッドブル・ガルフストリーム・コスワース/DP01/ブリヂストン)が7位。カナダ人のアレックス・タグリアーニ(#8タイド@ウォル-マート・ビクトリー・ラップ・チャリティー・プログラム・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、8位に終わった。
オリオール・セルビア(#7インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)と、ポイント・リーダーのロバート・ドーンボスはそれぞれ9位と10位になり、ここまでがトップ10。カナダ人のポール・トレイシー(#3インデック・コスワース/DP01/ブリヂストン)は、セッション序盤に電気系のトラブルに見舞われ、4周しか走ることができなかった。ゴメンディとダン・クラーク(#4ミナルディ・チームUSAコスワース/DP01/ブリヂストン)は、今日のセッションでタイムを記録していない。ゴメンディはアタック・ラップの1周目でクラッシュを喫し、クラークのミナルディ・チームUSAのクルーは、プラクティス・セッションに起きたクラッシュの修復が、予選までに間に合わなかった。
レクソール・グランプリ・オブ・エドモントンの最終予選は、アメリカ東部時間土曜日午後2時に開始される。カナディアン・トリプル・クラウンの3戦目となる決勝レースは、現地時間7月22日1時(東部時間3時)に予定され、その模様はアメリカではESPN、カナダではグローバルによって生中継される。また、レース・ファンはチャンプ・カー・ワールド・シリーズの公式ウエブ・サイトwww.champcar.ws にあるレース・ディレクターを通じて視聴が可能だ。
トップ3インタビュー
セバスチャン・ブルデイ:「マクドナルド・チームにとっては、良いセッションになったね。実はほとんど良い感触がなかったんだ。でも、最後の2周は速くて安定感のある走りができ、バランスもかなり良かった。だからすごく嬉しいよ」
シモン・パジノウ:「僕たちにとってすごく良い一日だったよ。今朝はあまり良い走りができなくて、幾つか問題も発生していたんだ。オージー・ヴィンヤーヅのみんなが一生懸命働いて、このセッションのためにマシンを仕上げてくれた。午後のプラクティスに入ってから、マシンはほんとうに良い感じだったね。新しいタイヤに付け替えても、感触はすごく良かったんだ。でも、もう少し変更したら完璧だと思うよ」
グラハム・レイホール:「今日は、メディ|ゾーン・チームにとってかなり良い一日だったよ。2セット目のタイヤが使えなかったのは、ちょっと残念だったね。絶対、タイムを更新できたと思うけど、いつも思い通りに行かない。3位に入れたのは嬉しいよ」