<Honda>
アメリカン・ルマン・シリーズ第6戦ライムロック・パーク
■開催日 : 7月7日(土)
■開催地 : コネチカット州レイクビル
■サーキット : ライムロック・パーク
■コース全長 : 2.464km
1周1.54マイルに8つのコーナーが展開するテクニカルコースのライムロック・パ
ークにおいて、ベテランドライバーのデイビッド・ブラバムとステファン・ヨハン
ソンがドライブする#9 ハイクロフト・レーシング・アキュラARX-01は、2時間45分
に及んで2台のペンスキー・ポルシェとの接近戦を繰り広げて3位を獲得した。
ライムロック・パークから40マイル離れた場所に本拠地のあるハイクロフト・レ
ーシング・アキュラは、総合優勝したライアン・ブリスコー/サーシャ・マーセン組
から16秒遅れて174周のチェッカーフラッグを受けた。2位はティモ・ベルンハルト
/ロマン・デュラン組が入り、上位3位をLMP2クラスが占める結果となった。LMP1ク
ラスでは5位のアウディが最高位だった。
ヨハンソンはルマン24時間レースのクラス覇者であるブラバムと交代するまで2番
手につけていた。ブラバムはピットストップの後、5位から3位に浮上し、レース残
り30分を切ってペンスキー・チームの2台に挑み、第1コーナーでの果敢なドライブで
ブラバムは一時2位に躍り出る健闘をみせた。この結果、ハイクロフト・レーシング
にとって2度目の3位表彰台を獲得した。
#26 XMサテライトラジオ・アキュラARX-01を駆るアンドレッティ・グリーン・レ
ーシングのマリーノ・フランキッティ/ブライアン・ハータもまた3位につけていた。
残り4周となった時、ハータのアキュラは混戦の中でコースを外れたためにクラス6
位まで順位を落とした。
#15 ロウズ・フェルナンデス・アキュラ・ローラは50周を終えたところでサスペ
ンションのトラブルからリタイアを余儀なくされた。ドライバーのルイス・ディア
スはマシンをピットまで戻したが、ルマンでクラス2位を獲得したエイドリアン・
フェルナンデスはマシンをドライブすることができなかった。
土曜日のライムロック・パークでのレースは過去10年以上で、最も観客数を動員
したイベントの1つとなった。第7戦は7月21日(土)にオハイオ州レキシントンで開催
される。
■ハイクロフト・レーシング:LMP2クラス3位(総合3位)
デイビッド・ブラバム(David Brabham)
「チームにとってとても素晴らしい結果で、ポイントを獲得できた。レース運びが
時折難しく、タイムに影響してしまった。トラックレースでは自然なことだが、と
にかく狭い。ライムロック・パークでは全てのクラスで戦っているが、ミラーを見
る必要もなく、アキュラのようなより速いマシンが断然好きだ。我々は車について
たくさん学んでいて、チームはシーズンの初めからとても進歩している。ポルシェ
に良い走りをさせているが、彼らは去年たくさんの問題を抱えていた。アキュラは
最初の年で素晴らしい走りをしていると思う。これからのアキュラがとても楽しみ
だ。」
ステファン・ヨハンソン(Stefan Johansson)
「シャシーを若干変えてレースに臨んだ。それが本当に良かったのかは分からない。
マシンは金曜日の方が良かったと感じた。序盤戦はレース運びに苦戦した。マリー
ノ(・フランキッティ)に何度かリードを許したが、良いリズムをつかんで彼との差
を広げることができた。トップのマシンに近づいたが、接近戦はとても難しかった。
コースが狭く、追い越すのは難しい。ドライバーにとってとても難しいコースだっ
た。レース終盤、デイビッドはポルシェと素晴らしい戦いをしてくれた。ハイクロ
フト・チームはアキュラと共に大きく前進した。」
ダンカン・デイトン(チームオーナー/Duncan Dayton)
「今日のチーム・ペンスキーは速かったが、アキュラもミスのないピットワークで
素晴らしかった。ピットがとても狭いため、最初のピットストップで他車に妨害さ
れてタイムロスした分を巻き返したが、アンドレッティ・グリーン・レーシングに
ポジションを奪われた。2回目のピットイン時にタイヤ交換を行ったが、アンドレッ
ティ・グリーン・レーシングは行わず、そのまま上位を奪われたままになると思っ
た。しかし、結果は違ってチームは狂喜することになった。」
■アンドレッティ・グリーン・レーシング:LMP2クラス6位(総合7位)
ブライアン・ハータ(Bryan Herta)
「デイビッド(・ブラバム)が混戦の中、数台前を走っているのを見て、もし彼に近
づいたら3位を狙えるかもしれないと思った。第3コーナーを深く入り、1台のアウ
ディとGTについていこうとしたが、混戦に巻き込まれて曲がりきれず、マシンは茂
みに突っ込んだ。レースは思ったよりも混戦は少なかったが、プロトタイプには狭
すぎた。今回のコースはコーナーが曲線状で、スピードにのっていない車を追い越
すことができず、ストリートコースより難しい。今日は3位を獲得したかったが、
ミスが出た。レース中いくつかの問題が起こったが、テストドライブ後のミッド・
オハイオでのレースを楽しみにしている。」
マリーノ・フランキッティ(Marino Franchitti)
「天候といくつかの問題のために、決勝レースまで1周も走ることができなかった。
他のドライバーほど混雑にも巻き込まれず、マシンも良い仕上がりだった。しかし、
このコースはドライバーにとっては難しい。今までで最も激しいレースの1つだっ
た。アップダウンの激しいコースはマシンと共にドライバーを苦しめた。そのコー
スのために、他のマシンにもサスペンションのトラブルがあっただろうと思う。ス
タートはセント・ピーターズバーグとユタでのレースほど悪くなかった。全体を通
してXMアキュラは良かった。ただ難しいレース運びとコースに苦しんだ。」
■ロウズ・フェルナンデス・レーシング:LMP2クラス9位(総合25位)
ルイス・ディアス(Luis Diaz)
「今日はサスペンションに問題があった。リアサスペンションが壊れてしまった。
一貫したペースで忍耐強いレースになった。アメリカン・ルマン・シリーズの行わ
れるサーキットの中で、最もアップダウンの激しいコースの1つ。それが今日の敗因
の1つだったかもしれない。ロウズ・チームにとっては残念だ。このレースのために
6週間も準備をしてきただけに、とても失望している。」