<US-RACING>
IRL5連戦の2戦目となるリッチモンドは、雨の影響で予選がキャンセルされ、ポイント・ランキング順によってダリオ・フランキッティがポール・ポジションの座に着くことになった。プラクティスでは8位に留まっていたため、インディ500に続いてまたしても天候が彼の味方をした。ここ2戦はチャンピオンシップを争う上位陣がアクシデントやトラブルで脱落しているため、フランキッティへ良い流れが集中しているようだ。「雨が降ってくれて良かったよ。今日は予選のシミュレーションをやっていなかったからね。幾つかバランスに問題があって、僕たちはそれに集中していたんだ。最前列からスタートできるなんて良いことだよ。でも、僕たちはレースに必要なバランスを見つけなくてはいけないね」と喜ぶフランキッティ。現在ポイント・ランキング1位と絶好調のフランキッティが、今シーズン初のポール・ポジションからどんなレースを見せてくれるのだろうか。
予選は雨で中止となったが、プラクティスは予定通り行われ、フランキッティのチームメイトであるトニー・カナーンがトップ・スピードをマークした。この日、トータルで147周を走りこんだカナーンは、146周目に172.974mphのトップ・スピードを記録し、2位のホーニッシュJr.に0.7マイル近くの差をつけてプラクティスを終える。ポイント・ランキングでも2位につけているカナーンは、ポール・ポジション獲得とはいかなかったが、労せずしてフロント・ローを獲得することになった。「このスタート・ポジションは大きな助けになるよ。ここではスタート位置が大きな意味を持つからね。まだやらなくちゃいけないことがあるけど、手堅い結果を出して、次のレースにはずみをつけれると良いね」と話すカナーン。アイオワは単独クラッシュと言う、ベテランらしくないミスを犯したため、明日レースはフィニッシュすることに集中するようだ。
プラクティスで2位につけたのは、ディフェンディング・チャンピオンのサム・ホーニッシュJr.。昨年も優勝しているだけあって、コースとの相性は良く、ポール・ポジション獲得もありえたが、予選がキャンセルされたため、5番手からスタートする悔しい結果となった。「雨で予選がキャンセルされたのは残念だね。僕たちはプラクティス・セッションで幾つか進歩して、確実にポール・ポジションを狙えると思っていたんだ。マシンはロング・ランでも良い感触だから、明日は安定したレースが出来ると思う。僕たちの思い通りの展開になれば、リッチモンドを2連覇できるはずさ」と自信を見せるホーニッシュJr.。オーバルのスペシャリストが明日のレースを盛り上げてくれることになるだろう。
先週のアイオワで、昨年のインディ500以来となるオーバル・コースのベスト・リザルトの2位を獲得したマルコ・アンドレッティ。今週末のリッチモンドではプラクティスで3位につけ、先週からの好調を持続している。ホーニッシュJr.と同様、予定通り予選が行われていれば上位スタートは確実だったが、結局アンドレッティは14位からスタートすることに。前半戦のクラッシュやトラブルといった不調が響く結果となった。明日はアンドレッティにとって厳しい戦いを強いられるだろうが、粘り強い走りで12番手から2位まで追い上げたアイオワの再現を狙う。
うろこ状の雲が空を覆っていたものの、予選までは晴れていたリッチモンド・インターナショナル・レースウエイ。IRL最短の0