<SUPER AGURI PANTHER RACING>
<IPSインディ・プロ・シリーズ第4戦インディアナポリス「フリーダム100」プレビュー>
【日程】5月24日〜5月25日
【開催地】インディアナ州・インディアナポリス
【サーキット】インディアナポリス・モーター・スピードウェイ
【距離】オーバルコース:2.5マイル(4.023km)
【予選】5月24日午後1時15分〜(日本時間25日午前2時15分〜)
【決勝】5月25日午後12時30分〜(日本時間26日午前1時30分〜)
<シリーズ注目の1戦がいよいよスタート>
およそ1カ月半のインターバルを置いて、インディ・プロ・シリーズ第4戦にしてシリーズ最大のイベント、「フリーダム100」がいよいよ今週末に行われる。伝統のインディ500のサポートレースとして2003年に始まったこのレースは、IRL、F1、NASCARと並んでインディアナポリス・モーター・スピードウェイのトラックで行われる数少ないレースのひとつ。決勝は、インディ500決勝前で最後の走行日となる「カーブデー(キャブレーションデイ)」の午後12時30分にスタートが切られる。
<チームとのコミュニケーションも問題なし>
今シーズン、スーパーアグリ・パンサー・レーシングからインディ・プロ・シリーズ(IPS)に参戦を開始した武藤英紀は、初のオーバルレースとなった開幕戦でいきなり3位に入ると、得意のロードコースである第2&3戦でも2位、4位とコンスタントに上位フィニッシュを重ね、現在ポイントランキング2位。参戦初年度にしてシリーズタイトルを十分狙える位置につけている。エンジニアとのコミュニケーションも走行を重ねるごとに緊密さを増し、チーム全体の士気も非常に高い。
<超高速コースもすでに体得>
IPSルーキーの武藤にとって、今回の「フリーダム100」は伝統のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで戦う初めてのレースとなる。シリーズ全16戦中最長の1周2.5マイルのここは、1周平均が190マイルを上回る超高速コース。しかし、4月27〜28日と2日間に渡って行われた同トラックでの合同テストでは、初走行にもかかわらず24台中3番手のタイムをマーク。しかも、武藤の最速タイムはテスト2日目午後の気温が上がりタイムの出にくい時間帯にマークされたもので、十分に優勝争いができるポテンシャルを持っていることを示した。全米が注目するシリーズ最大のイベントに向け準備は整った。
■■■コメント■■■
<武藤英紀>
「とにかく早く1勝を挙げたい」
「シリーズ最大のレースではありますが、特に気負っているとか、緊張しているということはありません。むしろ、あまり実感がなくてどうしようと思っているくらいです(笑)。まだ1勝もできていないので、早く勝ちたいという思いがすごく強いです。
4月末の合同テストがインディアナポリス・モーター・スピードウェイでの初走行だったのですが、コース幅が狭く感じましたし、バンク角が低い分、前のクルマにつくとすごくプッシュ(アンダーステア)が出やすい印象を持ちました。どちらかというとロードコースの感覚に近いターンだと思います。テストは初日が雨でほとんど走れなかったので実質1日だけでしたが、予選セットも決勝セットも両方試せましたし、新しいセットアップも見つかったので非常に満足しています。経験が少ないので他のチームに比べて僕らはやることが非常に多く、気温が高くタイムの出にくい午後に予選用セットアップをせざるを得なかったのですが、それでもトップとコンマ2秒差くらいのタイムを出せましたし、トップとは五分五分かなと思っています。
まずは予選をベストな状態で臨むことに集中します。大事なのは、チームの歯車をかみ合わせること。それさえできれば、必ずいい結果を残せると思いますし、勝つチャンスも出てくるはずです。チームとのコミュニケーションも開幕戦から格段に良くなっています。100%の攻めができるように、まずは歯車を噛み合わせていきたいです」