4コママンガ

【神のチカラ? (インディカー もてぎ10周年 – 1999)】

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【神のチカラ? (インディカー もてぎ10周年 – 1999)】
 1999年のもてぎは最初からエイドリアン・フェルナンデスの調子が良く、プラクティスではトップタイム、予選も4番手の好位置につけました。前年の優勝者だから当たり前……と言いたいところですが、なんとマシンは1997年のモノコックに’98アップデートキットを装着したあり合わせのマシンだったのです。
 この年フェルナンデスが在籍したパトリックレーシングは、スウィフトシャシーを使う予定だったのですが、思ったようなバランスが得られず、開幕戦には前年使用したレイナードの1998年モデルで出場。しかしここで痛恨のクラッシュを演じてしまい、走らせるマシンがこれしかなかったようなのです。それを知ってからリザルトをながめると、神がかり的な突進に見えてきますよね。
 そして決勝。フェルナンデスは旧型マシンにもかかわらず、ファン・モントーヤやマイケル・アンドレッティ、グレッグ・ムーアなどの上位ドライバーとトップ争いを繰り広げます。そして迎えたレース大詰め(193周目)でのフルコースコーション。ほとんどのドライバーが再給油のためピットインする中、トップを争いつつも驚異的な燃費走行を続けたフェルナンデスはコースに残る作戦に出たのです。
 そして201周のレースの198周目にリスタートが切られ、フェルナンデスのディフェンスに注目が集まる中、なんとムーアがスピン。コーション下でのフィニッシュとなりました。ラスト4周の濃密なバトルを見たかった気もしますが、これでもてぎ2連勝。多くの日本人レースファンにフェルナンデスの名前が強く刻み込まれたのでした。
さてこの年もう一つの注目は、F1ウィリアムズチームからチップ・ガナッシにレンタル移籍したファン・モントーヤ。予選15番手からトップ争いに加わり、速さを見せていたのですが、ピットクローズ中に燃料切れを起こす不運でリタイヤ。しかしこの年タイトルを獲るだけの存在感がありました。
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4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
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