[もてぎ9年間のデータ -インディカー-]
オーバルでは決勝のスタート順を決めるため、1台ずつ2周のタイムアタックしベストタイムを競う予選が行われます。多くのスプリントレースでは予選で上位グリッドを獲得することが、決勝レースで最良の結果を得るためのセオリーと言われていますが、アメリカ特有のオーバルコースは、オーバーテイクのチャンスが多く、ロードコースに比べるとポールポジションの優位性はそれほど高くありません。また、フルコース･コーションのタイミングやピット戦略の駆け引きによって、時には下位グリッドから奇跡的ともいえる大逆転が起こることがあり、予選順位のよさは必ずしも成績に結びつかないこともあります。
では、ツインリンクもてぎのレースではどうでしょう。過去9回行われたイベントでポールポジションからスタートして優勝するレースが、
2002年のブルーノ･ジュンケイラ
2004年のダン･ウェルドン
2006年のエリオ･カストロネベス
と3回ありました。ポールポジションの優勝率は33.3%となります。いっぽう過去9年間に同じシリーズで行われたオーバルのレースは合計87戦あり、そのうちポールシッターが優勝したレースは18戦。その優勝率が20.6%だということを考えると、33.3%という数字は確率が高い部類に入るのです。
そんなわけでセオリーどおり、もてぎではポール･ポジションを獲得することが優勝への鍵になるのかもしれません。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
4コマの内容はフィクションです。
登場する団体・人物等は実際とは異なります。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
Illustration & TEXT by アラブルカ