INDY CAR

IRLインディ・プロ・シリーズ最終戦、岡本章平決勝レポート

<Speed of Japan>
岡本章平、インディ・プロシリーズデビュー戦。終始トップグループでの展開も最終ラップで無念のスピン
2006年9月9日(土) イリノイ州・ジョリエット
予選日から一夜明けて迎えたIRLインディ・プロ・シリーズ最終戦。シカゴ地方は雷雨の可能性ありと予報が出る中、快晴でのセッションが始まった。予選3番グリッドを獲得した岡本がまず驚いたのは全米メディアの対応。昨日はまったく無名だった彼が、3番グリッドを獲得したことで、多くの新聞やウェブサイトにこの事が取り上げられた。また、インディカー・シリーズのチーム関係などからも祝福の連絡を受けた。「こんなに成績がそのまま露出につながるとは思っていませんでした。これがアメリカ。だから大好きです」とコメントした。もちろん、日本からも祝福や応援のメッセージが多く寄せられた。
決勝は午後3時55分にスタートし、岡本は序盤から常にトップグループの中でレースを展開。3位〜4位を走り、トップに出るタイミングを伺う展開となった。そして残り5周目となった62周目にバックストレートで後続のマシンが止まり、レースはフルコースコーションに。そのマシンの片付けなどで、最終ラップ1周でのシュートアウトとなった。5位からリスタートをした岡本は第1ターンに入ってから、1台を抜き4位にあがる。そしてそのままトップにも襲いかかろうかと思った瞬間、岡本の後ろにいた51号車が岡本の右リアタイアに接触した。それでもそのまま走り続けた岡本だが、第3ターンに入ったところでマシンがスピンし、岡本のレースはここで終わった。スピンの原因は接触された右リアタイヤのパンク。結果は14位となる。
岡本章平
「非常に残念です。本当にいいレースをしていたので、最後にスピンしたのは悔しいです。でも本当に楽しかったです。こんなにいいレースをさせてもらった、スポンサーのみなさん、チーム、スタッフに感謝しています。特にスポッターを務めてくれたロジャー(安川)にはとても感謝してます。彼の適切な指示がなければ、あのポジションでレースはできなかったと思います。本当にアメリカのレースは最高です。これからのことはまだ決まっていませんが、アメリカでレースを続けて行くことは間違いないでしょう」