<US-RACING>
「レッド・フラッグがでたので、どのような結果になるかはわからなかったが、一か八かオプション・タイヤで賭けに出てみた。そうしたらバランスが大分向上したんだ。2周にわたってクリア・ラップがとれたことも幸運だった」ブルデイは2位のウイルソンに0.3秒近い差をつけるコース・レコード・タイムで最終予選を制した。これでデビュー以来、モンテレイでは4年連続、自己通算20回目のポール・ポジションを獲得となった。
最終予選後の記者会見は、金曜日と同じ顔ぶれでトップだけが入れ替わった。残り時間16分のところでブルデイが73.253秒のスーパー・ラップを叩き出し一気にライバルを引き離したあと、ラスト6分を切ったところでウイルソンが73.532秒までタイムを縮めたが届かず予選は終了。2年連続チャンピオンを獲得した翌年に、開幕3連勝という前人未到の記録に挑むブルデイに対し、シーズン・オフのテストから好調ぶりをみせていたルースポーツの2人が待ったをかけることができるか。
シリーズで唯一人のメキシコ人ドライバーとなったドミンゲスは、メキシコシティの出身だが、もちろんここモンテレイでの人気も高い。前回第2戦のヒューストンではキャリア初のポール・ポジションを獲得して決勝では3位表彰台に立ったこともあって、ファンの期待も高い。セッションごとにスタンドからこだまする「マリオ!マリオ!」という声援にはつねに手を振り笑顔で応えていた。
明日の決勝レースでスタートをグリーン・フラッグを受ければ、往年のチャンプ・カー・ドライバーとタイ記録の107戦連続出走となるタグリアーニ。土曜日午前中のプラクティスではターン5のタイヤバリアに勢いよく突っ込んでしまったが、午後の最終予選では6位のタイムを記録した。昨年はこのサーキットでチーム・オーストラリアに初表彰台をもたらした彼は、モンテレイでの5年連続トップ5入賞を狙う。