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チャンプ・カー・ワールド・シリーズ第3戦モンテレイ初日]フォト&レポート

<US-RACING>

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予選終了間際のラストアタックでそれまでトップだったブルデイをしのぐタイムを叩き出し、暫定ポールポジションを獲得したウイルソン。ボーナスポイント1点を加算して、ランキング2位のドミンゲスに対して1点差へと迫った。予選終盤、チームはウイルソンのマシンにレッドタイヤを装着してコース・インしたが、残り時間4分のところでセッションが赤旗中断となってしまう。ほぼ諦めかけたところ、残り2分で予選が再開。猛然とダッシュをかけたウイルソンが自己ベストを0.3秒以上短縮したところでチェッカーとなった。「そこまでなかなかクリアラップをとれなかったので、最後は思い切り走ることができてよかった」とコメント。これでウイルソンはキャリア6度目のフロントロー・スタートを確定することとなった。

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金曜日の第一予選のあと、メディアセンターがあるピットスイート裏のホールでドライバー達のサイン会が開かれた。まずはチャンプカーのドライバーが姿を見せ、次にアトランティックのドライバー達が集まった。地元のファンも普段は間近で見る機会が少ないリラックスした表情のドライバー達と接することができてみなご機嫌な様子だ。ファンもそれぞれ一緒に写真を撮ったり握手をしたり、お気に入りのグッズにサインをもらったりと、楽しいひと時を過ごしていた。

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この日の最高気温は予選時で36度オーバー、路面温度は65度を超えた。ブルデイは記者から「暑さによる影響はどのていどだったか」と聞かれると、「予選は比較的時間が短いのでほとんど影響はない。しいて言えばタイヤの温度がすぐに上がるのでコースインしてからすぐに飛ばせるんだ。でも日曜日もこのような状態だと、レースではマシンとドライバーにとってかなり厳しいことになるだろうね」といっていた。今年のサポート・レースはアトランティックだけなので、予選開始直後では路面にタイヤ・ラバーがさほどのっていない。そうなるとすべてのドライバーが予選終盤になってからタイム・アタックをするのでクリア・ラップがとりにくくなってしまったそうだ。ブルデイも「だいぶやりにくくなってクリアラップを取るのが大変で、作戦をたてるのが難しかったよ」と嘆いていた

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今回は朝の第一プラクティスでトップタイムをマークして午後の予選でも3位につけてみせたA.J.。昨年のモンテレイでは予選11位で決勝10位とあまり振るわなかったが、今年は出だしから好調のようだ。コースのコンディションについては、スムーズな反面滑りやすい個所が多く、セットアップ面ではかなり微妙な調整が求められるとのこと。ほんの僅かな差でも、仕上がりのよいマシンと悪いマシンに分かれてしまうそうだ。ドライバー自身に対する暑さへの対策については「レッドブルをしっかり飲んでいるから大丈夫さ」とスポンサーの宣伝もバッチリだった。