<Honda>
■開催地:インディアナ州インディアナポリス
■サーキット:インディアナポリス・モーター・スピードウェイ(全長2.5マイル、約4.023km)
■天候:雨
■気温:11度
今年で90回目の開催を迎える世界で最も長い歴史を誇るレース、インディアナポリス500マイル・レース(Indy500)は、2006年のIRL IndyCarシリーズの第4戦として開催される。
5月13日(土)に予定されていたポールポジションから11番目までのグリッドを決定する予選は、雨のために翌日へと順延された。そして、日曜日には、ポールポジションから22番目までのグリッドを決定するための予選が開催される予定だったのだが、予選をすぐ後に控えたプラクティスを行なっている最中に強い雨が降り始めた。今週半ばからインディアナ州は悪天候に見舞われており、金曜、土曜日の公式練習走行は中止となった。
予選2日目は、IRLのスケジュール変更により、午前9時半から2グループに別れての公式練習走行が始まるはずだったが、朝からの雨によって開始は遅れ、公式練習走行が始められたのは、午後1時20分を回ったところだった。しかし、2グループ目の走行開始から10分後、再び降り出した雨により、2日連続で予選をキャンセルせざるを得ない状況となった。IRLは月曜日に予選を延期して行なうことも検討したが、ファンにそのエキサイティングな戦いぶりを披露できないウィーク・デーの開催を良しとせず、決勝への出場権を与える33人のドライバーは、次週末(5月20、21日)の2日間に渡って行う予選で決定すると発表した。
5月7日(日)にルーキー用テスト・プログラムでスタートした今年のIndy500は、火曜日から出場予定者全員による走行が始められ、サム・ホーニッシュJr.(マールボロ・チーム・ペンスキー/ダラーラ)が1周の平均時速が226マイル台に乗る最速ラップをマーク。松浦孝亮(スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシング/ダラーラ)も225マイル台でトップ5に食い込む仕上がりの良さを見せている。
金曜日の公式練習走行が雨でキャンセルされ、予選初日も走行は一切行なわれなかったが、予選2日目に行なわれた公式練習走行では、昨年度ウィナーのダン・ウェルドン(ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシング/ダラーラ)が228マイル台まで一気にスピードアップ。白熱したハイ・スピードな予選が期待される状況となっていた。インディアナポリス・モーター・スピードウェイは5月15、16日の2日間を休息日とし、公式練習走行は5月17日(水)から再開される。そこで出場ドライバーたちは、予選用セッティングにも注意を払いながら、決勝を睨んだマシン・セッティングを進めて行くこととなる。
今年のIndy500は史上初めてHondaエンジンが出場全車に供給される。世界で最も豊かな伝統を誇るレースが単一のエンジンで競われるのは、1969年以来のことである。
5月20日(土)にスタートする予選では、全33グリッドを目指した戦いが繰り広げられ、一旦全33グリッドが決定し、さらなるドライバーがアタックを行なう場合には、Indy500独特の予選システムにより、33台の中で最も遅い予選タイム保持者がグリッドから弾き出される。
●ロバート・クラーク:HPD社長
今年のIndy500は出場する33台全てがHondaエンジンを搭載して走る初めてのレースとなる。我々は、そのための準備を万全に整えている。我々は、33台を1日に同時に走らせることが可能で、その翌日には、バンプ・デイを開催することもできる。良い天候に恵まれれば、とてもエキサイティングな予選を来週末にはファンの皆さんにお見せすることができるに違いない。私たちもそれを楽しみにしている。