INDY CAR

シーズン最終戦、ロジャー安川20番手グリッドからのスタートとなる

<DREYER & REINBOLD Racing>
インディカー・シリーズ第17戦 Toyota Indy 400 予選レポート:10月15日(土)
2005年のIRLインディカー・シリーズも最終戦を迎えた。最終戦の舞台は、アメリカ西海岸、ロサンゼルス郊外にあるカリフォルニア・スピードウェイ。全長2マイルのDシェイプド・オーバルは第11戦ミシガンのトラックと、バンク角が少し浅いがほぼ同じレイアウト。コース全周をフルスロットルで走るハイスピード・オーバルとなっている。ロサンゼルスのダウンタウンに居を構える24号車のドライバー・ロジャー安川にとって、このカリフォルニア戦は第二の地元での戦いと言うことができ、サーキットには、家族、そして友人らが応援に駆けつけ、気合いの入る一戦となっていた。そしてさらに、今回安川のチームメイトとしてティアゴ・メデイロス(44号車ドライバー)がスポット参戦を果たし、2台体制のメリットを最大限に活かすことも可能な期待のできるレースであった。しかし、そのメデイロスは練習走行でクラッシュし、予選を棄権。安川のマシンもベースセットに問題があるなど、なかなか難しいレース・ウィークエンドのスタートとなってしまった。
2回の練習走行セッションのあと、この日午後3時からスタートした今回のレースの予選。ドレイヤー&レインボールド・レーシングの24号車の出走順は16番手(メデイロスのクラッシュにより事実上は15番手)となっており、出走順としてはいいポジションを引き当てていた。しかし、午後になって風が強く吹き始めたこともあって、コースは難しいコンディションとなってしまう。
午前中の練習走行で満足にセットを詰められなかった安川であったが、このコンディションの中、予選計測1ラップ目が平均時速212.394マイル、2ラップ目にはタイムアップし214.676マイルと、思うようにならないマシンをねじ伏せて渾身のアタックで走りきった。メデイロスを除く全車のアタックが終わると、決勝のグリッドは20番手となった。
明日は午前9時より30分間ファイナル・プラクティスがあり、午後12時55分(日本時間10月16日午前4時55分)より400マイルの決勝レースがスタートする。
ロジャー安川(ドライバー#24カー)
「マシンはオーバー・ステアが終始出ていて、リアがすぐに流れてしまってマシンが安定しません。集団の中で走行するのも危ないので、午前中のセッションからまともに走れていません。予選では、それをアンダーステアに思いっきり振った応急処置をしただけで走りましたが、セットは全くできていないので、こんな結果になってしまいました。応急処置で多少は良くなったんですが、それでもリアは安定せず、フロントも逃げる状態で、このままではドラフティングの中に入れないですし、問題を解決しないとレースにならないです。マシンの不具合は根本的なところにあるようですが、残念ながら、この2デーのレースでは、すべてバラして組み直す時間はないです。今回のレースがシーズン最終戦です。チームのスタッフにもがんばってもらって、厳しい状況ですが少しでもいい結果を残したいです」