<US-RACING>
すべてのマシンの予選タイム・アタックが終了し、ディクソン、カストロネベス、カナーン、フランキッティ、パンターノ、カーパンティエのトップ6が10分間の予選タイム・アタックを行った。結局、合計3回行われたプラクティスで総合トップだったカストロネベスが、パンターノに0.0215秒差をつけてトップとなり、今シーズン2度目のポール・ポジションを獲得した。インフィニオンではブリスコーにわずか及ばず2位からのスタートとなり、レースではクラッシュに巻き込まれてリタイアとなったカストロネベス。今回こそは優勝し、ポール・トゥ・ウインを飾ることができるか?
僅差の2位となったパンターノは、チームのエースで2003年のチャンピオン、ディクソンより予選上位となり、ブリスコーの代わりに見事なパフォーマンスを披露した。明日のレースでは優勝の可能性もあるだろう。3位はカーパンティエが入り、昨年までチャンプ・カーで走行していた経験が、このワトキンス・グレンで発揮されることになった。4位にはディクソンが入り、トップ4をトヨタ勢が独占する。
ディクソンのピット・ボックスに、昨年まで高木虎之介とともに参戦していたモー・ナン・レーシングのオーナーだったモー・ナンを発見。チームの帽子をかぶっているので、エンジニアとして現場に復帰したのでは?! 今回ディクソンの調子がよく、トップ6を決めるための全車の予選タイム・アタックでは、見事トップ・タイムを記録していた。モー・ナンといえば、ターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングでザナルディと共に2年連続チャンピオンを飾り、黄金時代を築いた名エンジニアだ。自身がチーム・オーナーとなってからは今ひとつだったが、古巣に戻った今、ディクソンの活躍に期待が持てる。
第3プラクティスでは12位のタイムを記録し、トップとのタイム差を約2.5秒まで縮めた松浦。午後の予選ではトップ10内の入賞に期待がかかったが、自己タイムを更新することができず、15位からスタートすることになった。「車は良くなってきたんですけど、予選ではタイヤのプレッシャーが上がってなかったのか、車体の底を打ち過ぎてしまいました。もう少し車のセット・アップでうまくできたんじゃないかとは思います」と予選について語った松浦。インフィニオンでは15位からスタートし、6位でフィニッシュしたが、今回も上位でのフィニッシュを期待したい。
第3プラクティスで昨日の自己タイムを約2.5秒縮めた安川は、このセッションで18位に。午後の予選では、午前のタイムを更新して17位となった。「予選で自己ベストのタイムを出せてよかったです。チーム、僕自身もロード・コースでの対応力は増えているし、セットも徐々に良くはなってきていますが、他のチームも常に進歩しているので、いきなり追いつくのは難しいですね。流れは良くなっていますし、明日の天候がどうなるか読めないところはありますが、ドライでもウエットでも最後まで走りきるようにがんばります」と安川。インフィニオンのように粘り強い走りで完走し、今シーズン最高位フィニッシュに期待したいところ。