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●インディ・カー・シリーズ第16戦ワトキンス・グレン【初日】フォト&レポート

<US-RACING>

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6月に行われたオープン・テストで総合3位だったカストロネベスが、初日の総合プラクティスタイムでトップ・タイムを記録した。インフィニオンで優勝したカナーンが2位となり、3位にはディクソンが入る。オープンテストでトップだったブリスコーが不在となった今回のワトキンス・グレン。明日の予選ではカストロネベス、カナーンのブラジリアン・コンビのトップ争いとなるか?

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朝から雨となったワトキンス・グレン。霧も深く視界が悪かったために午前10時からスタートする予定のプラクティスは、30分遅れでスタートした。雨は時折強く降り、風も吹き出す悪条件となった午前のプラクティス。インディ・カーが史上初めて雨天のコンディションで走行することになり、インフィニオンに続きターゲット・チップ・ガナッシ・レーシングから出走したパンターノが、このセッションでトップタイムを記録した。他のドライバーが雨の中で慎重に走行しているのに対し、パンターノは始めから攻めた走りを披露。タイム的に見るとパンターノと互角だったのはカナーンだけで、その差は0.0307秒しかなく、3位のカーパンティエとは約0.8秒の差があった。

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ウエルドンがプラクティスを走行し、今回のレースに参戦したことでチャンピオンが確定した。ランキング2位のカナーンが今回優勝し、最大ポイント数となる53ポイントを獲得しても、ウエルドンが出場したことで12ポイント入るため、2人の差は61ポイントになって最終戦を前にタイトルが決定。まだレースが終了しないうちに決まってしまったので、今ひとつ実感がわかないが、若きイギリス人ドライバーがベテランドライバーを退け、2005年のシリーズ・チャンピオンに輝いたのは間違いない。ちなみに今回のロード・コースで優勝すれば、インディ・カー・シリーズのすべてのタイプのコース(スーパースピードウエイ、ショート・オーバル、ストリート・コース、ロード・コース)で優勝したことになるだけに、今回も優勝して新たな記録を作って欲しいところだ。

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「今回はいろいろなセッティングを今までとは違ったアイデアで変えてきたら、フロントのグリップが良くなりすぎて、逆にオーバーステアになってしまいました。でも、いままでにないフィーリングを得ることができ、明日に向けてもすごく大きな収穫になったと思います」と、初日の走行で好感触を得た松浦。午前のプラクティスで12位となったが、「ウエットは結構速かったと思います。ピットに戻った際にマシンのトラブルがあって、修正している間に路面が乾いてしまったので、そうでなければウエットのコンディションでトップ10には入れたと思います」と、ウエットの仕上がりにも自信があるようだ。「改善策も見えているので、明日は楽しみです。普通に走ってトップ10以内に入れると思います」と語った松浦だが、明日の予選ではぜひトップ6に入って、最後の10分間のアタックを争うセッションに挑んで欲しい。

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初めてのウエット・コンディションでの走行となった午前のプラクティスでは、16位となった安川。チームにとっても初となる雨天での走行で、レースで降った際の予行練習となる良いチャンスでもあった。「日曜日の天候がどうなるか分からないので、ウエットもドライも走れてよかったです。雨が降ればレースも混乱しますし、安定して走れば良い順位でフィニッシュできると思います。ただ、ウエットのノウハウがチームに無く、ドライのセッティングにウエット・タイヤをつけて走ったというだけなので、バランス的には完璧とはいえませんが・・・」と安川。午後のプラクティスでも16位となったが、ドライに関しては、「テストで走りこめなかったんですけど、そのときよりも車体のバランスはいいと思います。でも、ギア比がバラバラだったりするんで、その辺を変えれば少し乗りやすくなるのかとは思います」と振り返った。コンディションに臨機応変に対応することが難しい状況だが、明日のタイムアップはどうだろう。