<US-RACING>
土曜日に1995年の初優勝から10周年を祝ったホンダ。だが予選ではトヨタ・ダラーラのペンスキーに最前列を奪われ、最初のピットまでホーニッシュJr.が圧倒的な速さを見せつける。2度目のスティントでフランキッティがやっとトップに立ち、2位以下を周回遅れにしたものの、まさかのクラッチ・トラブルで後退。トップに浮上したウエルドンが最後までその座を守りきって今季5勝目を獲得し、10年目のレースで90勝目を挙げたホンダが通産6度目のマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得した。日本勢は松浦が13位、安川が15位に終わる。
Lap by lap
・レースは一周1マイルのオーバルコースを225周する合計225マイル
・ピットロードのスピード制限は、96Km/h
・マシンがコースインしてから3周目にグリーン・フラッグが振られてレースがスタートする
・レースで使用できる燃料は合計100ガロンまで
・インディアナポリス500マイル・レースを3度制覇しているジョニー・ラザフォードがシボレーSSRのペースカーをドライブする
午後1時45分、気温31度で湿度は45パーセント。北北東風速1.34メートルの風。空には雲が広がる。ファイアストンのエンジニアの計測によると、コースの路面温度は52度
午後1時46分、グランド・マーシャルを務めるフロント・レンジ・ホンダ代表のティム・ボールドリッジによる「ドライバーズ、スタート・ユア・エンジンズ!」の号令で、21台のマシンがいっせいにエンジンを始動する
Lap 1:グリーン・フラッグ。カストロネベスがリードしてターン1へ進入。2番手のホーニッシュとの差は0.3636秒
Lap 3:ハータがホーニッシュをパスして2番手に上がる
Lap 5:カストロネベスがホーニッシュJr.を0.5058秒リード
Lap 10:カストロネベスがホーニッシュJr.を0.3334秒リード
Lap 15:カストロネベスがホーニッシュJr.を0.5138秒リード
Lap 20:トップに立ったホーニッシュJr.がカストロネベスを0.4949秒リード。ホーニッシュにとって、インディカー・シリーズでリードした50回目のレースとなる
Lap 25:ホーニッシュJr.がカストロネベスを1.3419秒リード
Lap 30:ホーニッシュJr.がカストロネベスを2.4258秒リード
Lap 35:ホーニッシュJr.がカストロネベスを5.1974秒リード
Lap 40:ホーニッシュJr.がカストロネベスを4.4045秒リード
Lap 42:フォイト?がピットイン
Lap 45:ホーニッシュJr.がカストロネベスを5.1127秒リード
Lap 50:ホーニッシュJr.がカストロネベスを3.1778秒リード
Lap 55:ホーニッシュJr.がカストロネベスを5.0432秒リード。パトリックが右側のサイドミラーを破損したことをピットに伝える
Lap 60:ホーニッシュJr.がカストロネベスを6.8170秒リード
Lap 65:ホーニッシュJr.がカナーンを9.2200秒リード
Lap 70:ホーニッシュJr.がカナーンを9.9539秒リード
Lap 74:シェクターとバロンがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給を行う
Lap 75: ホーニッシュJr.とブリスコーがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給を行う
Lap 76:カストロネベスがフランキッティを0.07308秒リード
Lap 77:カストロネベス、カナーン、ライス、メイラ、ウエルドン、カーパンティエ、カイトがピットインしてタイヤ4本交換と燃料補給を行う。カストロネベスはフロン・ウイングの調整も行う
Lap 80:イエロー・フラッグ。ブリスコーがターン4の外壁にコンタクト。この時点でトップはフランキッティ、ホーニッシュJr.、カストロネベス、カナーン、松浦のオーダー
Lap 81:フランキッティがピットインでタイヤ4本交換と燃料補給
Lap 82:ディクソン、安川、それに松浦がピットインしてタイヤ4本交換と燃料補給を行う。松浦はフロント・ウイングの調整も行う。安川はウイング調整とタイヤ空気圧の調整も行う
Lap 85:フルコース・コーション下、トップ・グループの順位は、ホーニッシュJr.、フランキッティ、カストロネベス、カナーン、ウエルドンのオーダー
Lap 90:グリーン・フラッグ。ホーニッシュJr.がトップでターン1へ進入。スタート・フィニッシュ・ライン上での後続との差は0.5657秒
Lap 95:ホーニッシュJr.がフランキッティを0.0883秒リード
Lap 96:フランキッティがホーニッシュJr.を0.4382秒リード
Lap 100:フランキッティがホーニッシュJr.を1.0109秒リード
Lap 105:フランキッティがホーニッシュJr.を1.8923秒リード
Lap 110:フランキッティがホーニッシュJr.を3.0035秒リード
Lap 115:フランキッティがホーニッシュJr.を4.2460秒リード
Lap 120:フランキッティがホーニッシュJr.を4.9836秒リード
Lap 125:フランキッティがウエルドンを2.6407秒リード
Lap 130:フランキッティがウエルドンを2.0514秒差でリード
Lap 135:フランキッティがウエルドンを2.7773秒リード
Lap 140:フランキッティがウエルドンを3.5032秒リード
Lap 145:フランキッティがウエルドンを2.6782秒リード
Lap 148:シェクターがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給を行う
Lap 150:フランキッティがウエルドンを0.5062秒リード
Lap 152:エンゲがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給を行う
Lap 153:ウエルドンがフランキッティをパスしてトップに立ち、0.0410秒リード
Lap 157:ハータがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給、フロントウイングの調整も行う
Lap 159:ホーニッシュJr.、パトリック、メイラ、ウエルドンがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給を行う。 フランキッティがウエルドンを6.2015秒リード
Lap 160:カナーンがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給を行う
Lap 162:フランキッティがカストロネベスを1ラップ以上リード
Lap 164:カストロネベス、シャープ、フランキッティがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給を行う。フランキッティがピットアウトの際にエンジンストールする
Lap 165:ウエルドンがホーニッシュJr.を10.3206秒リード
Lap 173:ウエルドンがホーニッシュJr.を10.0917秒リード
Lap 180:ウエルドンがホーニッシュJr.を10.4768秒リード。フランキッティは9位を走行。
IRL医療スタッフからのメディカル情報:ブリスコーはインフィールドのケアセンターで診断を受けた結果、異常なしとのことでリリースされる。
Lap 190:ウエルドンがホーニッシュJr.を11.3898秒リード
Lap 195:ウエルドンがホーニッシュJr.を12.5887秒リード
Lap 201:シェクターがピットストップでタイヤ4本交換と燃料補給を行う
Lap 202:ウエルドンがホーニッシュJr.を14.4139秒リード
Lap 206:ウエルドンがホーニッシュJr.を14.9292秒リード
Lap 210:ウエルドンがホーニッシュJr.を14.6897秒リード
Lap 215:ウエルドンがホーニッシュJr.を14.6175秒リード
Lap 220:ウエルドンがホーニッシュJr.を14.3879秒リード
Lap 224:ホワイト・フラッグ。ウエルドンがホーニッシュJr.を12.9631秒リード
Lap 225:チェッカード・フラッグ。ウエルドンがホンダ・インディ225で優勝。2位との差は12.4763秒
HONDA INDY 225 POST-RACE NOTES:
・ウエルドンにとって今シーズン5勝目で、インディ・カー・シリーズ史上、年間最多勝利タイ記録となる。ウエルドンはホーニッシュJr.が2002年に5勝した際の記録に並んだ。今年ウエルドンはホームステッド-マイアミ、セント・ピータースバーグ、もてぎ、インディアナポリスで優勝を飾っている
今回の優勝はアンドレッティ・グリーン・レーシングにとって18度目。この前は7月のミシガンで、ブライアン・ハータが優勝した。チームは昨年もフランキッティのドライブで、ここパイクスピークでの勝利を収めている
ホーニッシュJr.は2位でフィニッシュし、今シーズン7度目のトップ5。今回はホーニッシュJr.にとって、レース中にトップに立った50回目のレースとなった
ウエルドンが優勝したことで、ホンダの2年連続マニュファクチャラーズ・タイトル獲得が確定
エンゲはIRLキャリアで最高位の6位でフィニッシュ。これまでの最高位はリッチモンドでの7位
パトリックは今シーズン6度目のトップ10フィニッシュを果たし、ボンバルディエ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーのランキングでトップを守った