INDY CAR

IRLインディカー・シリーズ真夏の3連戦は終盤へ。松浦孝亮、得意のスーパースピードウェイでキャリアベストを目指す

<SUPER AGURI FERNANDEZ RACING>
2005 IRLインディカー・シリーズ第11戦「ファイアストン・インディ400」
■■■イベントデータ■■■
【日 程】7月30〜31日
【開催地】ミシガン州ブルックリン
【コース】ミシガン・インターナショナル・スピードウェイ
【距 離】2マイル(3.219km)×200周
<400マイルの高速バトル>———————————————
夏真っ盛りを迎えているアメリカ。IRLインディカー・シリーズ第11戦は、カナダとの国境に近いミシガン州ブルックリンにあるミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催する。アメリカ自動車界の主要都市、デトロイトから西に約90マイル。全長2マイルのスーパー・スピードウェイは、湖沼の点在する避暑地、アイリッシュ・ヒルズと呼ばれるエリアにある。1968年完成と歴史の長いコースが、200周=400マイル(643.737km)にも及ぶ長距離レースの舞台となる。
■■■コース概要■■■
<ミシガン・インターナショナル・スピードウェイ>
<集中力と精神力も試される戦い>————————————–
ミシガン・インターナショナル・スピードウェイは、バンク角が18度もありコース幅も広いため、3台が並んだままコーナリングするシーンも頻繁に見られる。ドライバーたちはギリギリまでダウンフォースを削り取ったマシンで、全域全開の超高速バトルに挑む。そこで繰り広げられる接近戦は車間がわずか数センチしかなく、ドライバーたちのスキルはもちろん、集中力と精神力が試される。さらにインディ500に次ぐ距離のレースであるため、スピードと信頼性も要求される戦いとなる。
[2004年ミシガン成績(松浦孝亮) スタート順位:2位 決勝:17位]
■■■レースプレビュー■■■
<エンジンのパワー競争も激化>—————————————-
今シーズンになってライバル勢がその差を縮めてきているとはいえ、まだHondaIndy V-8はパワー、燃費ともにアドバンテージがある。しかしながら、ミシガン・インターナショナル・スピードウェイはエンジンパワーの差が明確に出るコースであるため、どのエンジン・サプライヤーも最新のスペックを投入してくることが予想される。
また、セッティングも重要なカギを握る。スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは結成以来ハイスピードコースを得意としており、パナソニックARTA/パノス・Hondaを駆る松浦孝亮も高速の接近バトルをマスターしている。シーズンベストとなる戦い、そしてキャリアベストのリザルトを実現することがチームの目標となる。
<今年最初の3連戦の締めくくり>—————————————
第9戦ナッシュビル、第10戦ミルウォーキーに続き、今回の第11戦ミシガンも休む間もなく開催される。本格的なモータースポーツ・シーズンへと突入したアメリカでの真夏の3連戦、スーパーアグリ・フェルナンデス・レーシングは、ナッシュビルこそマーシャルカーの不注意によってアクシデントを被ったが、ミルウォーキーでは粘り強い走りを続けて、11位完走を果たした。チームは難しいコースでの2レースを戦い抜き、得意とするスーパースピードウェイへと乗り込む。ミシガン戦は昨年同様、トップグループでのバトルに食い込んでいき、後半戦へのはずみとしたい。
■■■コメント■■■
<松浦孝亮>
「シーズン前から期待したミシガン戦。最後の50周で勝負に出たい」
「ミシガン戦はシーズン前から期待しているレースのひとつです。昨年はトップ争いに加わることができましたからね。今年は3メーカーのエンジンの実力がさらに伯仲しているので、昨年より厳しい戦いになると思います。だからこそ気を引き締めて戦いたいですね。スーパースピードウェイでのセッティング、マシンのパフォーマンスは、シーズン前の想像ほどにはなっていません。今回はショートホイールベースでのセッティングをトライするので、ぜひいいバランスを見つけたいですね。レースは集団走行になるはずなので、序盤はトップグループに食らいつき、最後の50周で勝負に出る。そういった戦い方を実践したいですね」